私が入門した20数年前は、今のようにインターネットがある訳でもなく、そして書籍もほとんど無く、情報は道場で師範や先輩に習い聞くしか方法がありませんでした。
縦の関係は今のようなフレンドリーな関係ではなく、下の者から上の方へ口を聞いてはいけない関係でした。気軽に質問などしようものなら・・・(以下自粛)
自主トレ時に、自分で悩んで稽古していると優しい先輩が
「どうした?その技が分からんのか?」と話しかけてくれて、そして教えてくれるというような具合で。決してこちらからは聞けませんでした。先輩も「努力していないヤツには教えない」みたいな雰囲気でした。
ですから、習った技は非常に貴重です。私は家に帰るとすぐにノートに書きました。ノートの名前は「技ノート」。そのままですが☆
技の名前、号令の掛け方、先輩直伝のコツ、上手くなるために筋トレが必要ならそのトレーニング法、どういう柔軟体操をした方がいいかとか・・・
今から考えると、全く必要ない事まで事細かにメモってました。で、自宅でひたすら反復練習です。次回の稽古までに出来るようになってやると思いながら。よくそこまで打ち込めたなと思いますが、そのぐらい空手の「技」に飢えていたんでしょうね。

その姿を見た私の親が「将来空手の先生になるワケでもないんやから、そのぐらい勉強せい!!」と怒ってました。すごくもっともな事ですが、今の私を見てどう思っているのでしょう(^_^;)