初☆板割り

今日はこの春に入会した子の初の試割りがありました。
挑戦したのは「こうき」。
とらえどころの無いような性格の子なので、私的に指導が難しいのですが(^_^;

そんなカレも試割りを楽しみにしていたようで、意気揚々と杉板の前に来ました。
が、カレの繰り出す手刀は、板の上に置かれたタオルでストップしてしまう・・・
どうも打ち込むということが認識できていないよう。
数回繰り返した後、私はカレにこう言いました。
「ええか、これは下手したらケガをするかもしれん事をしよんや。やりたくないんだったらしなくていい。やめるか?」
これは、止めさせたいから言ったのではなく、カレのやる気を起こさせるために言いました。
しかし、これは大きな賭けです。
「うん、やめる」というかもしれないし。
が、カレは私の期待通り「いや、する。絶対割りたい。」
と言ってくれました。
いつもはホンワカした雰囲気をかもし出しているカレですが、その発言後からは少しだけオーラがでていました。
手刀から肘に変えて数発。見事に杉板を真っ二つに割りました。
本人は「信じられない!?」というような表情をしていましたが、紛れも無くカレ自身の力で割りました。
最後の肘を打ち落とす動作は、空手では「猿臂(エンピ)打ち下し」という名前の技です。体全体で、力強く、そして気迫を込めて打ち下ろせていました。ただの肘から、空手家の「猿臂っぽく」なっていました。

初めての試割りで、精神的に少し成長したと思います。
カレの今後の進歩・上達が楽しみです。

今日はレディスキッククラスが盛況でした。
最近思うのは、若い男が軟弱になっている反面、女性が強くなっている。若い男どもよ、外見ばかり繕う暇があったら中身を磨け。何も空手をしろとは言わないが、男は強くないといかん。そして優しくないと。道場からの帰り道、コンビニの前でたむろしている若者達を見てそんな事を思いました。