「為」

今日のジュニアアスリートクラスに、先日入門したばかりの子が参加しました。準備運動から、キッズクラスとは全く違うので大変だったとは思いますが、よく頑張っていました。組手も嫌という程「数」をこなします。色帯の子でも「泣き」が入る子がいますが、最後まで泣かずに頑張っていました。将来有望です☆

土曜のこのクラスは、基本も武道の本来の姿である「見て覚えろ式」の指導をします。
今どき珍しい指導の仕方をしています。
このクラスだけは、当分この指導スタイルを変えるつもりはありません。なぜなら、遠回りのようなこの指導スタイルが、実は一番実力がつくスタイルだと私が思っているからです。

「学ぶ」とは「真似ぶ」が語源だと言われています。
真似をすることから学ぶ・・・
最近、稽古指導をビデオ撮影する方が増えてきました。
特に禁止にしてはいませんが、最近思うことが少しあります。
「先輩・後輩」「先生・生徒」の心の絆はビデオでは学べません。
「空気を読む」ということも、ビデオでは学べません。
道場で学ぶ「時」を大切にしてほしいと思います。

技をひとつしか覚えて帰れなかったのなら、自宅でその技を何回も反復稽古すれば良いのです。
稽古に出て、ひとつも技を覚えずに帰宅することなどは絶対にないはずです。
ひとつ覚えれば、ふたつ目を覚えれば良いのです。
本人にやる気さえあれば、どんどん出来る技の数が増えるはずです。
基本技は31種です。1回に一つしか覚えられなくても、31回稽古に出れば全て覚えることができるはずです。