盲人と象

キッズクラスは過去最低の出席人数となりました。
風邪が流行っているらしいです。
それで稽古を休んだのなら、一日も早く回復して欲しいです。
そして、元気な姿を見せてもらいたいです。

ジュニアクラスは、出席者がいつも安定しています。
今日は病気で長く休んでいた、しゅんが復活してきました。
断トツの出席率を誇るしゅんが一日来ていないだけで、私は凄く不安になります。
どうしたんやろ?まさか入院!?と。
他のお母さんに聞いたところ、熱が出ているのでお休みとのこと。少し安心しました。
話がそれましたが、ジュニアのメンバーは、みんな約一年通って来てる子達です。基本動作も習熟度に個人差はありますが、一通り出来るようになってます。
よって、今日は基本動作をみんなの前で説明してもらうことにしました。
いつもは私が前に立ってしている説明を、みんながどのぐらい理解しているのかを見てみたかったのです。
はるかから順番に前に立って技の説明をさせました。
いざ前に出ると、みんなゴモゴモ…
小さな声で、脈絡の無い説明をします。
動作は出来ているのに、言語化が出来ない。
これはある意味当たり前の事です。
しかし、私はそれが出来る子に育てたい。
これからも機を見て動作の言語化をさせていこうと思っています☆

私が空手指導員に成り立ての頃「盲人と象」という話を聞きました。
他人に物事を教える時は、盲人に象という動物を説明するような気持ちにならなければならない、と。
象の最も特徴である長い鼻の説明だけに終始していては、人間のような体にゴムホースのような長い鼻がついた生き物を想像してしまうかもしれません。
長い鼻、マットのように大きい耳、電柱のように太い脚、つぶらな瞳…
見れば分かるの一言で済ませるのではなく、全体として捉え、そしてそれを言語で表現する能力。
これはかなり難しいことです。
しかし、早いうちからこういう経験を積むことは他では無いと思います。
空手道場は突き蹴りを教えるだけの場ではありません。
礼法や相手を思いやる、目上の人を尊敬する心を教えるのは当たり前です。
我が道場では、動作の言語化、もっと言えばプレゼンテーション能力も鍛えて行きます。

話を稽古内容に戻します。
私が高校生の頃に得意だった足技を、今日は子供達に教えました。
難しい技だけど、決まると凄くカッコいい技です。しゅんが結構いい感じでできてました♪