可愛い子には旅させよ

ジュニアクラスにて。
稽古開始時に、帯がほどけてしまっている子がいました。
幼稚園児だったり入門間もない子であれば、私が締めてあげるのですが、小学生だし入門してかなり経つ子だったので、あえて見て見ぬふりをして稽古を始めました。
案の定、帯を締めることに四苦八苦していました。
彼には今日、「自分で帯を締めることが出来なければとても困る」という経験をしてもらいました。
これで真剣に帯の締め方を学ぶ気になってくれたかと思います。

・帯を締めてあげる
・汗をふいてあげる
・お茶をコップについであげる
・サポーターを付けてあげる

子供が幼年の場合は構わないですが、小学生になっている場合はどうなのでしょう?
体操教室ではなく、空手道場に入れているわけです。
体育的な発育だけでなく、精神的な発育を求めて来られている方が多いと思います。
入門時のお話でも、そうおっしゃる方が多いです。
保護者の方にお願いがあるのですが、稽古時間は、ある程度突き放してもらいたいと思います。
お子さんが可愛いことは十分分かります。
私もみんなが可愛くて仕方ないです。
だからこそ、可愛い子には旅をさせて欲しいです。
時間内にサポーターを着けれないと先生に怒られる。
だから着けてあげよう、ではなく怒られたり困ったりをたくさんさせて下さい。
そういう経験が、後の人生に凄く役に立つはずです。