悲しい時

今日、小一の男の子が退会したいということで、夕方に退会手続きに来ました。
お母さんが退会届けの用紙に記入している間、ボールで遊んだりサンドバッグを突いたり蹴ったりしていました。
その子とお母さんの会話の中で、
「えっ、やめるん?」とお母さんに言っていました。
本人に辞めるという自覚が全然なかったところに、哀愁を感じました。
退会理由は濁した言い方だったのであえて聞きませんでした。
その子が帰った後、非常に悲しくなって、キッズクラスの指導がうまくできるか心配でした。
しかし、次々に集まってくる生徒と挨拶を交わすうちに元気をもらえました。

「別れは出会いの始まりなので悲しんでいてはいけない」などと言いますが、やはり生徒が辞めていく時は悲しいです。
特に本人に自覚がなかったりすると、非常にやるせなくなります。
空手の先生として、辞めていった子に何がしてやれたのだろう。
親は私の指導をどのように捉えていたのだろう。
空手から何を学ばせたかったのだろう。
今日は入会者もいましたが、どうも気持ちが晴れないまま終わりました。