今日の子供クラスでは、基本を丁寧に稽古しました。
初心者を対象に、そして上級者には復習を、といった内容にしましたが、その肝心の初心者が勝手に稽古から離れてトイレに行ってしまう…
どうしてもトイレに行きたくて行っているのではなく、言葉での説明が多いことに飽きてしまっての行動に見えました。
空手道場では、好きなことだけする、我慢はしない、というのは許されません。
そのために、休憩が頻繁に入るキッズクラスという、幼児を対象にしたクラスを別に設けています。
まだトイレの判断がつかない子をお持ちの親御さんは、稽古前に必ずトイレに行かせる習慣をつけさせて下さい。
これは空手の稽古だけでなく、何か大切な事をする前はトイレを済ませておく習慣をつけることに繋がります。
将来、受験などの時、途中でトイレに行ったらもう試験会場には戻れません。
子供が「トイレに行く」と言ってきたら、
「どうしても行きたいなら、先生に許可をもらってこい」と言って突き放してください。
ジュニアクラスで1~2回の休憩、キッズクラスでは3~4回の休憩を入れています。
稽古前にトイレに行っていたら十分なはずです。
稽古中は勝手にトイレに行かせないと口頭で言ってあるし、掲示している文章にも書いてあります。
今日は何人もそんな子がいて、少々うんざりしました。
「寒い冬場なので仕方ない」と自分に言い聞かせつつ頑張りましたが…
純白の道着に袖を通し、神前に礼をしてから行う稽古を、もっと大切に考えてもらいたいです。

反対に、してほしくないことは、稽古中に子供に声をかけることです。
「間違えること」「失敗すること」は後の人生に非常に良い経験となります。
それらを事前に全て取り除いてしまっては、せっかくの成長の機会を奪っているのと同じです。
「間違っているのに指摘していない。ちゃんと見てくれてないじゃないか!」
と言われる方もいるかもしれません。
私は、子供が間違った動作をしていても、安全面に影響が少ないようなことの場合は、あえて注意しない事にしています。
それは、自分で気づいてほしいからです。
成長してほしいからです。
あまりにも気づかない場合は指摘していますが、それは本意ではありません。

「身」を「美」しくする、と書いて「躾」(しつけ)と読みます。
子供にはある程度の行動制限をして、強制せねばいけません。
それが、その子の体や心を美しくすることに繋がります。