全四国大会のビデオを見て・2

さやき

型の部。
入門から一年経っていない白帯ながら、太極、足技太極、平安機銑后安三、突きの型、撃砕大・小までを覚えている彼です。
こう書くと、運動神経が素晴らしく優れているのかと思われがちですが、全く逆で非常にどんくさい子です。
全て努力の賜物なのです。
で、そのさやきが快進撃を見せて、三位入賞!
負けた相手にも、1-2のスプリット判定でした。
私は相手の勝ちだと思いましたが。
それはさておき、よく頑張りました!
組手の部。
一回戦シードで、二回戦からの登場。
教えた通りのコンビネーションをうまく使い、右ローで技あり。
三回戦は相手選手の前足を内・外から蹴り分け、意識が脚に向かったときに強烈なレバー打ちを打ち込んで技あり。
再開後、右ローで技あり。
見事な合わせ一本勝ちでした。
四回戦の相手は、とても試合慣れしているような相手でした。
初出場のさやきがどこまで通用するかが見ものでした。
前半、左下突きで技あり寸前まで追い込むものの、相手選手の左鎖骨打ちを数発もらってイーブン。
延長では互角の展開。
体重判定により負けでした。
今回の活躍は素晴らしかったです。
ひとつ苦言を呈するならば、さやきがしているのは殴り合い・蹴り合いです。
「空手」をしなければいけません。
受けとポジショニングを磨いてほしいです。
今後の成長に期待しています。

なおや

型の部。
私の感想では、なおやの勝ちだと思いました。
悪いところを挙げるとしたら、気合いが小さいこと。
廻し受けの際に肩に力が入りすぎていること、です。
優勝を目指すなら、誰がどう見ても勝っているという型を演武してほしいと思います。
次に期待です!
組手では、初めて上級の部への挑戦でした。
今回の大会前の稽古では、手が触れ合う位置まで詰めてから組手が始まっている点を何度も注意しました。
もたれかかっての組手も、改善するよう何度も修正しました。
しかし、試合ではそのふたつがもろに出ていました。
無防備に近寄るところに上段前蹴りを蹴られました。
蹴られない、そして蹴ることを試合前の水曜日に、徹底して稽古したはずです。
もたれかかるところをサイドステップでいなされて、サイドからコンビネーションを叩き込まれました。
なぜもたれかかってはいけないかが分かったと思います。
今回は肉体的にも精神的にも痛い目にあったと思います。
黒帯目指して、今回の経験を無駄にしないように稽古してほしいと思います。