雑巾掛け

稽古が終わった後、雑巾掛けをしてもらっています。
長い空手生活の中で、
「なんで金(月謝)を払ってるのに掃除をせないかんのや」
という人に、数人出会いました。
お金を払っているからお客様。
お客様が一番偉い。
そんな思考なんでしょうか。
雑巾によって磨かれるのは、道場の床だけでなく、自分の心も磨かれていると私は思います。

してもらっている、させてもらっている、そういう思考になれない人を可愛そうに思います。

うちの生徒や保護者の皆さんがどう思っているのか気になっていたのですが、先日嬉しい感想を聞くことができました。
「家で掃除を手伝うようになった。」
「掃除がうまくなった。」
「進んで掃除をするようになった。」
などなど。

稽古後、
「各自、三往復雑巾がけ~」
などと指示するのですが、三往復が終わっても止める子は少ないです。
みんな、一生懸命掃除をしてくれるので嬉しいです。
また、みんなの雑巾掛けのスピードやバランスも向上してきました。
雑巾掛けは、思っている以上にしんどいし難しいものです。
体力の向上と、「自分の為ではなく、他者の為に何かをする」という優しい心が育てられます。
「何で月謝を払って~」という人がいない事と、お母様方から感謝の言葉を頂いたことが何より嬉しかったです。