稽古

良い稽古法・練習方法はないかな?と常に考えて生活しています。
そして思いついたモノはどんどん試して、良いものはレギュラーメニューに組み込んでいます。

同好会時代から含めて、新極真香川が発足して間もなく三年。
四国内の他道場の選手と比較して、実力ももちろんですが、経験が全く足りない状態での試合が続きました。
ほとんどの生徒が一回戦負けという、惨敗続きでした。
しかし、悔しい思いをした分、多くの収穫もありました。
そして最近、その成果が目に見えてきました。
試合で勝てる選手が増えてきたため、全体のレベルが急激に上がってきました。
そして、稽古への取り組み方も変わってきたように感じます。

道場訓の最後の一節に、

 「生涯の修行を空手の道に通じ~」

というものがあります。

私は、

「本当に空手の稽古を一生涯に渡って続けろ!」

という意味では捉えていません。

思うに、それは別問題かと。

空手道の稽古で学んだことが、その人物の生涯の財産となるようなものでなくてはならない。
また、そのように思える稽古をすべきである。
ということかと。

試合至上主義で、サンドバッグ、ミット、スパー、ウエイト中心の練習。
このような体力練習ばかりだと、一ヶ月練習を休めば体力はガタ落ちです。
もの凄く練習量の多かった人が急激に量を減らすと、体力が落ちる速度も急激であることが証明されています。
三ヶ月しなかったらただの人になっているかも。

伝統的な空手道の稽古は、とても頭を使います。
考えて稽古していないと何も気付きません。
「気付かない」人は何も「築けない」。

稽古中によく言いますが、
「自転車の乗り方を習得する時の感覚で」
が重要なのかと。
自転車の乗り方は、習得は困難ですが一度乗れるようになったらいつでも再現できます。
そのような技、そして心の習得が武道の稽古なのではないでしょうか。

その人のライフスタイルによると思いますが、できるだけ長きに渡って空手道を修行して、強い心と不動の技を身につけてほしいです。

私ごときが達人のような事を書くのはおこがましいですが、達人を目指したいです。
そして、みなさんも達人を目指しましょう!

注)競技空手も否定しません。
  むしろ、できるうちは精一杯がんばるべきかと思います。
  その間は、走りこみや筋トレ、ミットやサンドバッグは必須です。
  自分から積極的に攻撃するスパーリングも必要です。