初心

今日、一般クラスのある方に、
「稽古のある日が楽しみなんです」
と言っていただけました。
非常に嬉しかったです。
私も中学生の頃、稽古のある日が楽しみで仕方なかったことを思い出します。
月曜と木曜の二回だけしかなかったので、余計にそう思わせたのかもしれません。

当時、道場で常に教えて頂いていた先輩の人柄が凄く好きでした。
組手も強く、そして普段はとても優しくて。
その道場の師範はとなりの県に住んでおられたので、月に一回だけ高松に来られていました。
師範が指導に来られる日は稽古がきつくなるのですが、師範の技を間近で見られるのでとても楽しみでした。
小柄でしたが、とても力強く、そしてスピードも凄かったことを覚えています。
指導の仕方も面白く、あっという間に時間が過ぎていきました。
稽古後も、それそれの生徒に技のアドバイスや自主トレの仕方を教えて回っておられました。
私もたくさんのアドバイスをいただき、それを今も覚えています。

そうなんです。
いつのまにやら。
今は私が指導やアドバイスをする側にいるんですね。
何気なく言った言葉でも、言われた側は20年以上経っても覚えている人もいるんです。
それは私なんですが。

今日、「稽古が楽しみ」という言葉を頂いたことで、指導者としての基本を改めて思い出しました。

今後も、「稽古のある日が楽しみ」と言ってくれる生徒が増えるよう、頑張っていきたいと思います。