気合い

稽古指導中、前に立っていると一人一人の声がよく聞こえます。
おそらく、みなさんは一人一人の声を聞き分けるなんて無理だと思われているのではないでしょうか。

私はできます。

もちろん限度はありますが、うちの道場に入りきるぐらいの人数ならば可能です。

気合いについて、
「シャウト効果」
を例に出して説明する場合があります。
それも一つはあるのでしょうが、私は「素直さ」と「謙虚さ」の現れだと考えています。

素直さと謙虚さに欠ける人の気合いは、非常に小さいです。
素直さと謙虚さに欠ける人は、非常にプライドが高いです。
プライドが高いので、「学ぶ=教えてもらう」という意識に欠けています。
かっこ悪い姿を見られたくないので、出来ることしかしません。
全力を出し切ることもしません。

これでは上達しません。
「学ぶ」という姿勢を間違っています。

気合いが小さい人で、空手が上手い&強い人に私は会ったことがありません。

道場に入門してくる人の中には、気合いを全く発さない人もいます。
子供だけでなく、稀に大人にもいます。
その人の中で、三ヶ月続いた人はいません。
学ぶ姿勢を根本から間違っているので、続くわけが無いのです。

腹から発する気合いには、腹圧を鍛える効果があります。
ボディが打たれ弱い人は、往々にして気合いが小さい人が多いです。

気合いの掛け方で、その人物の性格が分かります。
空手が続くかどうかや、どの辺りまで上達するかも分かります。
以前、少し稽古を見たらその人がどのくらい続くかがほぼ100%の確立で分かると書いたことがありますが、そういうことです。
他にも要因はありますけど。

初心者でも、黒帯と同等に出来ることがあります。

声を出すことです。
気合いを発することです。

頑張りましょう!