大器晩成

当道場は、曜日によって稽古内容が大きく異なります。
月曜日の子供のクラスは、伝統的な稽古法で行っています。
その後の一般・競技選手養成クラスは、最新のスポーツ科学を導入した内容になっています。

そのように、火曜日は火曜日の特徴があり、水曜もまた然りです。
難度の高い型を稽古するのは月曜日と水曜日なので、この二日に来ている子は型のバリエーションが豊富です。

今日は月曜日でしたが、伝統的な稽古を少し減らして、先週と今週の子供クラスの前半30分は相撲大会を行いました。
先週はあえて口出しせずに、子供たちに相撲を楽しませました。
楽しみながらだと、体力的にしんどいことでも前向きに取り組みます。
別に遊んでいるわけではありません。
空手の為なのです。
今週は、相撲のセオリーと有効な技をいくつか教えた上で相撲をとらせました。
先週の経験からか、

「相撲=楽しい」

という思考が出来上がっているようで、私が教える技を食い入るように見つめ、そして学んでくれました。
その後の相撲大会では、先週とは全然レベルが違う取り組みが多く見られ、好勝負が多数ありました。

相撲が強い子は、空手の組手も強いのです。
この法則は、今までほぼ100%の確立で的中してきました。

しかし。

こう言っては申し訳ないのですが、意外なことに「つかさ」が相撲がとても強いのです。
技を教えていない先週も強かったのですが、技を教えた今週は更に強くなりました。
押し・引き・投げと、相撲の技をバランスよく使い、繰り出すタイミングも良く、連勝を重ねていました。
組み合わせの関係上、兄弟対決にはならなかったのですが、彼の兄が、
「やばい、もし弟に負けたら恥や」
と、もしや対戦するかもしれない、という状況になった時におじけづいていました。

その他は、つかさ以外は組手が強い子が相撲も強かったです。
やはり、あの統計は正しいです。

ということは、こうも考えられます。
逆に考えると、相撲が強いつかさには、組手が強くなる要素が多分にあるということです。
何かのきっかけで、相撲の時の腰の強さや駆け引きを空手の組手で活かせるようになったら…

気長に待つとします♪