新帯

本日は、新しく昇級した方へ帯と級位認定状をお渡しする日でした。
昇級審査受審に到るまでの過程は楽なものではありません。
また、昇級審査自体も決して安易なものでもありません。
それだけに、新しい帯を貰う嬉しさは大きいです。
これは大人も子供も同じだと思います。

不思議なもので、新しい帯に変わると技の威力や精度、そして気迫が目に見えて変わってきます。
これが「帯が持つ不思議な力」というヤツです。

「下の帯には負けられない」
「今までの自分とは違うんだ」

そのような気迫が伝わってきます。

帯は道着のはだけを止める道具ですが、それだけではないのです。

昇級時期にある子には受審を勧めます。
アドバイスに従って受ける子もいますが、受審しない子もいます。

受審した子と受審しなかった子では、その後の成長速度がまるで違うのです。

「停滞は後退なり」と言います。

昇級時期に来ている子には声をかけています。
反対に、昇級時期にまだ到達していない子には声かけをしていません。
決して、誰にでも受けろと言っているのではないのです。

前進しないと得られないものがたくさんあります。
勇気を持って下さい。

今日、新しいオレンジ帯を貰ったキッズクラスの二人は、稽古中にずっと顔がほころんでいました。
だからといって、稽古に身が入っていないとかではなく、今まで以上に集中して稽古していました。
これだけの集中力をもってすれば、今後の上達も早いと思われます。
苦しみを乗り越えて、自分の力で取得した帯です。
さぞかし嬉しいと思います。
しかしその影では、道場に送り迎えしてくれているご両親やおじいちゃんなどがいること。
そして道場で教えてくれる先生や先輩がいること。
ともに稽古してくれる仲間や後輩がいることを忘れないでほしいと思います。

感謝の気持ちを忘れないこと。

空手だけでなく、全てにおいて自己を向上させるために大切なことです。