ヘッドガード

土曜日の稽古と今日の稽古にて、ジュニアのクラスで全員にヘッドガードを着けてもらってスパーリングをしました。
当道場には14個のヘッドガードがありますが、通常の稽古では全員が着けるには数が足りないので、強めの組手をする時のみ着けるようにしています。
少し前に、ひとりひとりが「マイヘッドガード」を持つのはどうかという提案をしましたが、保護者の皆様の賛成が得られず、実施しませんでした。

土曜日と今日は全員にヘッドガードがいきわたる人数でした。
よって、全員がヘッドガードを着けてのスパーとなったのですが、いつもよりも格段に良い技が出せるようになりました。
そして、ディフェンスも格段に上達しました。

いつも上段前蹴りを蹴られて負けるある子は、最初こそ試合時と同じように上段前蹴りをもらっていましたが、中盤からはしっかりと受けができていました。
また逆に、その子が上段膝蹴りや上段前蹴りをドンドン出せていました。
普段のスパーリングでは、私が
「上段前蹴りや上段膝蹴りは相手がケガをする可能性が高いから、寸止めするか顔の横を蹴るように」
と言っています。
よって、子供たちは上段前蹴りや上段膝蹴り、そしてカカト落としなどは当てないスパーをしています。
ということは、当ててこない技の防御技術も伸びないということに繋がります。
試合でいつも上段前蹴りを蹴られるあの子は、道場では背が高い方なので、尚更上段前蹴りを相手に蹴られる事は少ないのです。
それがヘッドガードを着けることによって、当てても良いということになるのでバンバン上段前蹴りを「狙われる」ワケです。
よって、必然的に上段前蹴りの受けが向上します。

また別の子は、上段横蹴りとカカト落としが隠れた得意技です。
しかし、スパーで当てていないため、試合ではタイミングや距離が若干狂うようで、技ありを取れる技にはなっていません。
しかし、土曜日と今日の稽古では、カカト落としも上段横蹴りもドンピシャのタイミングで決めていました。
元々の得意技である、上段廻し蹴りや突きも効果的に使えていました。

稽古後に話しを聞いてみると、
「相手がケガをする心配がないから安心して蹴れる」
と言っていました。
他のみんなにも話しを聞いてみると、
「相手の子がケガをする心配が無いのが良い」
という意見が多かったです。
蹴られる方にしてみても、受けの技術が向上するので着けてする方が良いという意見が多かったです。
ヘッドガード、着けた方が良いようですね。

問題は経済的なもの…
何か良い方法はないですかねぇ…