カミナリ

最近、稽古中にめっきり怒らなくなりました。
怒らなくなったというか、怒る必要がほとんど無くなったからです。
しかし、今日はキッズクラスで久々に怒りました。

返事をしない、しても小さな声。
技を覚えようと努力しない。
与えられた事を一生懸命に頑張らない。

これらは、全て「素直さの欠如」と「甘え」に由来していると思います。
私は子供好きなので、稽古の前後は子供達と同じ目線で楽しく接しますが、稽古中は別です。
稽古中は甘えは許さないし(その子の年齢によります)、素直さが足りない子には厳しく注意します。

学校教育を含め、甘い環境で育てられている子が多いようですが、それも各小学校や各家庭の事情などがありますから、一概に否定はできません。
するつもりもありません。
しかし、空手道場に連れて来ているということは、保護者の皆様にそれなりの思いがあってのことだと思います。
私の道場では、ただ単に空手(組手)が強いだけの人間を育てる気は全くありません。
人間力の向上を第一に考えています。
人間力向上を阻害するものが、「素直さの欠如」と「甘え」だと思います。

プチカミナリ程度でしたが、その後の稽古では素直に頑張る良い子たちになりました。
できなくてもいいんです。
一生懸命頑張ることの大切さと素晴らしさを実感してほしいんです。
頑張っていたら、いつかはできるようになります。
道場旗に書いているように、大河の流れも一滴の雫からです。
ひとつずつでいいから、できることを増やしていってほしいです。

自分のイライラで怒れば、子供たちは余計に離れていくと思いますが、子供達の事を思って怒れば素直に反省してくれるものです。

キッズクラスではなるべく怒ったりしないようにしたいと思っているのですが、今日は怒って良かったのかなと思いました。

この子達が将来やりたいことを見つけ、道場を卒業していく時、

「空手をしていて良かった」

と思ってもらえる道場にしたいです。
この思いは道場を開いた時から変わっていませんし、これからも一生変わることはありません。