マナー向上

先日は駐車場について苦情を頂いたことをお知らせしましたが、最近、他所様からマナーについて苦言を頂くことが増えました。
武道を学んでいる人間が、マナーについて苦情を受けるのは非常に恥ずかしいことです。
礼儀作法について、一般常識程度にできていれば良いと思って、多少は目をつぶる場面もありました。
しかし、一般常識も分かっていない人がやや見られるようになりました。
残念ですが。

まず荷物。
道場に来る際、荷物は全てカバンの中に入れること。
これは世間の常識でも同じです。
この常識をほとんどの人は知っていましたが、知らない人もいて驚きました。

そして、道場に入る際の挨拶。
入り口で必ず立ち止まって挨拶をすること。
道場生は「オス!」、保護者は「こんばんは」または状況に応じて無言で会釈を。
歩きながら挨拶をしている人が多いです。
立ち止まって挨拶することは一般常識のひとつです。
また、バッグなどの手荷物は床に置いて挨拶をするのも常識です。
ただ、女性のハンドバッグなどは洋服の一部という考え方もあり、下に置かなくても良いとされています。

帽子、サングラスについて。
室内に入る時は脱帽すること。
また、視力に障害をお持ちの方以外はサングラスも外すこと。
帽子を脱ぐという行為は、敬意を表す、という意味です。
道場という場に敬意を表せない方の入場はお断りさせて頂きます。
女性の場合、帽子も髪形の一部という考えもあります。
その日のヘアースタイルによっては脱げない場合もあるかと思いますが、道場内では脱帽が基本だということを認識しておいて下さい。

ウエイト器具に手を触れてはいけないということ。

道場内で一番危険な場所がジムスペースで、そして一番危険な物がウエイト器具です。
ですから、絶対に手を触れないようにお願いしています。
残念ながらご理解頂けない方が多いので、ジムスペース(ウエイトトレーニング場)への立ち入りを一切禁止とさせて頂きます。
幼い子に、器具に手を触れないように言っても触ろうとするのは分かりますが、触っていても全く注意しない保護者が少なからずいらっしゃいます。
また、口で言うだけでなく、止めさせてもらわないと困ります。
事故防止のため、今後は一般クラスの道場生以外はジムスペースへの立ち入りを厳禁とさせて頂きます。

見学について。
見学とは「見て学ぶ」です。
学ばせてもらっているという意識で見るのが見学です。
そのような意識で見られない方の見学はお断りさせて頂きます。
今後、「見学スペース」と送迎の為の「待機スペース」を分けます。
見学スペースはテレビの前付近、待機スペースは更衣室、トイレ前のスペースとさせて頂きます。

廊下、階段、玄関での態度について。

「廊下は静かに」。
小学生の頃に習ったはずです。
全く喋るなとは言いませんが、一階には他の会社の事務所があります。
当然、仕事をしているわけです。
稽古の気合いやミットの音などは承知で入居されていると思いますが、それ以外の音はなるべく出さないように気をつけてほしいと思います。
一階の事務所の扉の前で、ヤンヤヤンヤと子供に説教している親がいて、うるさくてたまらないという苦情が届いています。
自分のストレスを発散させる為に、子供を叱っているようにしか感じられないそうです。
子供は心中ではこう思っているはずです。
「そしたらお父さん(お母さん)もやってみい! 廊下で大声出して恥ずかしくないんか?」と。

敬称を正しく。

学生時代、先生を「○○さん」と呼んでいたでしょうか?
師範、先生、先輩の敬称を正しく使うこと。
先に入門した方が「先輩」です。
年齢、性別は関係ありません。

たばこについて。

当道場の関係者は(道場生だけでなく、保護者も含む)道場付近では禁煙です。
武道家が非喫煙者なのは当たり前のことですが、どうしても止められない人もいるのでしょう。
喫煙者で十人組手をクリアした人は、私が知る限りではいませんが…
で、一階にある灰皿は一階の会社の方の物です。
くわえタバコで歩いている姿や、一階の灰皿を無断で使用していることでの苦情も受けています。

大多数の方のマナーは非常に良いと思います。
世の中でもそうでしょう。
しかし、世間でも全体の10%程度の方のマナーが悪いとされています。
どうやら、道場でも同じようです。
人数が増えた分、マナーについて考えていただかなければならない方が少し増えてきました。
保護者のマナーが悪すぎるため、見学を禁止にしている空手道場が多いのはご存知でしょうか?
当道場も、今後もこのような苦情が続くようならば、新規入門希望者以外の見学を一切禁止とさせていただくようにしようと思います。