親子

西道場・ジュニアクラス。
はるやくんが、3月末に東京へ転居するということ。
東京では空手は継続しないという事で、本日が最後の稽古となりました。
はるやくん、お疲れ様でした。
東京でもお元気で☆
私は年に数回東京に出張しますので、もしかしたらどこかで会えるかもしれませんね♪
香川に帰ってきたら、いつでも道場に遊びに来て下さい。
さて。
長期の休みを挟むと、リズムを立て直せなくなる子が少なからずいます。
ということで、
この時期は毎年、複数の子が退会していきます。
この子たちには、共通した特徴があります。
まず、整列ができません。
正座・黙想が、1~2秒ぐらいしかできません。
正座しても、あっという間に身体が揺れ始めます。
基本稽古では、早期でつまづきます…
移動稽古は全くできず…
型は全く覚えられません…
なぜなら、
話しをしている人を見ていないから。
そして、説明を聞いていないから。
出来なくて当然ですよね…
というか、
こういう性質の子こそ、うちの道場のような場が必要なんです。
ビギナークラスやキッズクラスでは、
「よく聞く・よく見る・早く気付く」を徹底指導していますから。
が、
残念ながら、親御さんも同じような性質で…(泣
「行きたがらないから辞めさせます」と。
えっ!?と問いただすと、
「先週もグズって、今週もグズったから、もう無理だと思ったので」と。
私の答えは、
「はっ!?、お子さんの事を愛していないんですか!?」です。
昔の人は言いました。
「石の上にも三年」、と。
一度始めた事を、そう簡単に辞めるべきではない、という戒めです。
上記のような方の、その後の話を耳にする事がありますが、
まさに 青い鳥症候群 です。
空手を3か月で辞め、
ピアノ教室に入ったけど2か月で辞め、
スイミングスクールに入ったけど1回行っただけで辞めて…
子どもは、「グズれば辞められる(困難から脱出できる)」という事を学んでしまいました。
少しでも不安や困難があると、グズるようになります。
親は、
自分や我が子が悪いのではなく、
このスクールが我が子に向いていないんだ!と自己を正当化して。
どこかにいるであろう、青い鳥を探して旅をする。
親の役割りは、
子が将来、親が居なくても、一人でも生きていけるように、
「強くなるように育てる事」だと私は考えています。
そして、
全く矛盾するようですが、
一人では生きていけないという事を教える事だと。
どこかの誰かを頼るような弱い生き方ではなく、
個々は自立し、
その個々が互いに助け合って、譲り合って、和を大切に生きていくのが社会だと。
人間は、もの凄く不完全な形で生を受けます。
肉体的には見た通りですし、精神も同様です。
精神への教育が無ければ、不完全なまま成長していきます。
今日は昔の人の言葉を多く引用していますが、
「三つ子の魂百まで」と言いました。
三才で人格は完成する、という意味です。
私の経験ですと、現代では6~7才ぐらいかな、という感じです。
6~7才で、人格は完成するんです。
この年代までにきちんと精神教育がなされなければ、
ワガママで我慢が出来ず、見る事も聞く事も出来ない人間が出来上がってしまうのです。
自分の要求が通らなければ何をするか分からないぞ!というような、
テロリストのような人間になるのです。
現に小学校1年生の子で、自分の要求が通らなかったら学校に行かんぞ!と言った子もいます。
元、うちの道場生です。
親は、テロリストの要求を飲みました。
ということで、これからもテロリストの要求を飲み続けるしかありません。
なにかあれば、「学校に行かんぞ!」が出てきます。
国際社会では、テロリストの要求を絶対に飲みません。
なぜなら、一度でもテロに屈すると、今後何度でも起こる事を分かっているからです。
国によったら、人質がいたとしても、テロリストが立てこもっている場所を爆撃するようなところもあります。
テロには絶対に屈しないのが鉄則なのです。
もしも人質の命を優先して、テロリストの要求を飲んでしまったら、
今後にもっともっと被害が大きくなり、
多くの人質が取られ、もの凄く多くの犠牲者が出る事が分かっているからです。
子どもの泣きわめきやグズりは、
子どもからの「テロ」です。
国家(親)は、絶対に屈してはいけません。
今後、もっともっと被害が拡大します。
しかし、
子どもがそのようになったのはなぜでしょうか?
それは、
親が、そのように育てたからです。
責めているのではありません。
誰もが初めて親になり、分からないことだらけです。
可愛いはずの我が子が、なぜこんな風になったのか?
それは、自分たち親が悪いんだ、と。
だから、子どもの言う通りにしよう、と。
それが、
大間違いなんです!!
今からでも遅くはありません。
なぜなら、
今より早いスタートは無いのだから。
お悩みの方、遠慮なくご相談下さい。
間違っても、
早期に解決しようとして、安易な方向に走らない事です。
子どもは、大人のミニュチアではありません。
作らないと(きちんと教育しないと)出来上がりません。
子どもは、ペットや親の所有物ではありません。
その子にはその子の人生があります。
豊かな人生を歩ませたいという親心があれば、
どのように接するかは、おのずと決まって来ると思います。