覚える稽古

昨日のブログをご覧になっての事かと思いますが、
たくさんの雑巾のご寄附、誠にありがとうございました。
高松西道場、しばらくは雑巾に困りません☆
他の道場では引き続き募集させて頂きたいと思います。
宜しくお願い致します。
さて。
水曜日の朝は、丸亀南道場の型クラスから。
今日は春休み中という事で、大人数での稽古になりました☆
型の稽古というと、「覚える」というところがスタートになります。
型稽古の本質は、
頭で覚える事なんて、あまり重要な事ではないんですが、
まずは覚えないと始まりません。
大いなる矛盾ですが…
で、
覚えるという事に苦戦しているみなさんに、エビングハウスの忘却曲線のお話をさせて頂きました。
以前にもここで紹介したと思いますが、改めてもう一度ご紹介します。

20分後には58%しか覚えていないんですね。
1日後には33%しか覚えていないんですね。
1週間後には25%。
1か月後は21パーセント。
1日後と1週間後って、あんまり変わらないんです。
そして、1週間後と1か月後もほとんど変わらない。
ということは、
週1と月1って、覚えるという事に関してはほとんど差が無いんです…
以下は、復習と記憶残存率を示したグラフです。
何も知らない所からのスタートですので、最初は「0」からスタートです。
初めて習った初日は100です。
そこから急激に記憶は減っていきます。
これは、エビングハウスの忘却曲線で学んだ事です。
それこそ、人間は20分後には半分近く忘れるモノなのです★
しかし、学習した後2日以内に10分間の復習をすると、記憶率はほぼ100%に戻るのです。
そして、
次回の復習は、1週間以内に5分学習すれば記憶率はほぼ100%に☆
その次の復習は、1か月以内に3分前後の復習で、また記憶は復活するのです。
「覚える」という作業は、これを知っておけばかなり作業効率が上がると思います。
空手だけでなく、仕事や勉強にも活かせるはずです。
型に関して言うと、「覚える」のはあくまでもスタートの段階なので、
指導時に説明している事を体現できるように、練り上げなければなりません。
技を実際に使えるようになる事だったり、
軸の意識だったり、
滑らかな重心移動だったり、
足の裏の感覚もとても大切です。
これらは、質の稽古ももちろんですが、数の稽古がとても大切な要素になります。
大山総裁は、3000回の反復稽古が必要と仰っていましたね。
で、「覚える」という事にフォーカスしますと、
記憶のメカニズムの観点から考えるに、
1日以内に10分、
1週間以内に5分、
1か月以内に2~4分の、
計3回・合計19分の復習が、
最もタイミングが良く、効率も良いという事になります。
伝統を守りながら、
科学的に、
古 (いにしえ) を稽 (かんが) えましょう☆