黒帯候補生

総本部より、帯が到着しました☆
昇級したみなさん、おめでとうございます。
新しく締める帯の実力があるから、その帯を貰ったのではありません。
茶帯・緑帯のみなさんは特に!
その帯の力をつけることが出来るよう、稽古を頑張って下さい。
いつの日か、真の黒帯となれるように♬

            

            

            

            

さて。

            

今日もいつもの子が、組手の前に「体調悪いアピール」に来ました。
あの手この手を使って、何とか稽古から逃れようと☆
歴代、何人もいますので、私は慣れっこです♪

            

で、
私の答えはいつも決まっています。
真顔でその子の目をじっと見て、
「お母さんからは何も聞いてないよ。多分稽古が終わったら治ってるから頑張れ。」です。
私は目を見ているのですが、その相手の子はいつも目を逸らします・・・
目は口ほどにモノを言う、とはよく言ったモノです♪

            

「両手両足の骨が折れていて、痛いので組手が出来ません」と言って来た子もいて、
その時は笑ってしまって、真顔で言えなかったです(笑
稽古前は鬼ごっこで走りまくり、ついさっきまで基本稽古や移動稽古、ミットなどをしてたのに。

            

毎回考えてくるその思考を、
どうやったら空手が上達するか(組手が強く・上手くなる)に回してくれたらと思うのですが・・・

            

準備運動の時、目を閉じている子。
基本稽古の時、目線が定まらない子など、
組手が極端に苦手な子は、「見る」という事が苦手な子が多いです。
苦手というか、
見ることの大切さに気付いていない、というか。

            

また、「返事」が出来ない子も多いです。
要するに、他人とのコミュニケーションを取る事が苦手な子です。
返事をしないことでしょっちゅう注意されますが、
何で返事をしないといけないかを分かっていないのです。
返事は、会話に絶対に必要な事です。
組手で言うと、受け技や合わせ技です。
返事が出来ない子は、組手での受けが極端に苦手な子になります。
いつもやられてばっかりで、いつも痛い思いをする・・・
だから、組手が怖いんですよね。

            

その気持ち、分かります。

            

ですが、
空手の稽古を通して、そこを改善できるようにして頂きたいです。
打たれるのが怖かったら、筋トレをしてみましょう。
まずは腹筋とスクワットですかね。
胸の筋肉を鍛えるのも良いでしょう。
体が頑丈になってきたら、怖さが減るかもしれません。

            

次は、攻撃力を上げてみますか。
自分の攻撃力が強ければ、相手もそう簡単には近くで強い打撃を出せなくなります。
まずは、基本稽古や移動稽古の形をしっかり習得しましょう。
サンドバッグへの単発打ち込みは、私の超おススメの稽古です。
サンドバッグが強く打てるようになったら、ミットへと。
道場にある、砂袋や巻き藁で拳足を鍛えるのもとても良い稽古です。

            

というか、ここまで来る事ができたなら、
もうかなり強くなっているはずです☆

            

あとは技術。

            

技術を高めるには、スパーリングの数をこなすのが一番です。

            

スパーリングには3種類あると私は考えています。

            

自分より弱い人とのスパーリングでは、
後の先を意識して、打たれ慣れる事とカウンターの技術を磨きます。
後輩に優しく、それでいて高い壁になれるようにしないといけません。

            

一番大変なのが、自分より強い人とのスパーリングです。
待っていてはいけません。
先手を意識して、ドンドン攻めていかなければなりません。
それにより、心の強さを得られます。
いつの日か先輩に、「強くなったな」と言ってもらえるように頑張りましょう。

            

自分と同等の人とのスパーリングでは、
先の先や対の先を意識して、積極的な組手をしましょう。
それにより、心技体の全てが磨かれます。
同等の相手です。
互いに切磋琢磨して良きライバルでいられるよう、負けるワケにはいきません。
心も体も強くなります。
負けたくないので、技術も上がります。

            

この3種のスパーリングを理解し、楽しいと思って稽古出来るようになったら、
コミュニケーション能力もかなり上がってきているはずです。
そう、あなたは黒帯候補生です☆