大切にしたい文化


           


           

当道場では、
大会の前日のみ、道着着用でなくても稽古参加を認めています。
当日に着用したい道着があったり、
ゼッケンの縫い付けのタイミングがあったり、
色々だと思います。
今日は許しましたが、
今後は、大会の前日以外の道着非着用での稽古参加は認めませんのでご確認下さい。
           

この機会にもう一点。
           

「帯どめ」というグッズが販売されています。
           

帯どめがあると便利ですよね♪
お母さんが稽古前に帯を締めてあげて、
帯どめで止めておけば、稽古中に帯が解けません。
帯の事など気にせず、稽古に集中できます。
めっちゃ便利ですよね!!
           

・・・(すみません、思ってもないことを書きました)

果たしてそれは、お子さんにとって良い事なのでしょうか???
           

帯を自分で締める事が出来ない子、
帯が緩んだ事に気付かない子を、
大人が作ってしまっています★           

私の道場では、帯どめは使用禁止にしています。
理由は、「必要ないから」です。
           

他の道場から移籍してきた保護者さまに、
「えっ、なんでダメなんですか?」と問われる事が多数ありました。
私は逆に、「それが無いとダメな子にしてしまうのですか?」と。
           

私の道場では、帯どめをしている子は一人もいません。
ですが、稽古中に帯が解けて床に落ちてしまう子はいません。
帯が解けたら、というか、
解ける前の、緩んだ時に気付く子に育っています。
そして、
迅速に自分自身で帯を締め直すことが出来る子になっています。
なぜなら、そのように導いているので。
           

きちんと指導すれば、
帯どめなど全く必要の無い物になりますし、
帯のゆるみだけでなく、様々な事に気付く人間へと育って行きます。

           

この「気付く」という能力、
帯どめを日常的に使用して稽古している子には絶対に身につきません。
           

道着を着て帯を締めるという文化、
未来永劫に大切にしていきたいです。