「暑さ」とどう向かい合うかは、各道場の各先生方によって随分と考え方が異なるものです。
「練習中の水分補給禁止!」の言葉が過去の遺物なのは、どこの道場も共通のようです。
ですが、
暑いから稽古の強度を落とす。
暑いから集中力が下がってはいけないので、エアコンで快適な温度に
。
色々な考えがあります。
うちは、暑くても稽古の強度は落としません。
むしろ強度を上げています。
しかし、ワンクールの時間を短く設定します。
今日のような日は、子供は10分×4セットのイメージです。
10分間、もの凄い集中力で厳しい稽古をする。
その後、外に出て涼しい所で5分休む。
道場に戻り、また10分間、集中して厳しい稽古を。
それを繰り返すワケです。
一時間の稽古ですが途中でダレることなく、十分に追い込んだ稽古ができています。
成合と丸亀にはエアコンの設備があります。
が、成合はエアコンは使用しません。
人間が持つ能力の、暑熱順化を引き出すためです。
丸亀は窓がひとつもないスタジオなので、エアコンを使用しないと室内にいることも無理な室温になります…
(夕方、西日がもろに射すので、6月でも40℃など軽くオーバーします★)
よって、エアコンを使用しています。
高松東はエアコンなどありません☆
※ワンクールが10分ですから、「覚える系」の稽古は夏場は少なくプログラムしています。
夏を乗り切った人は、大人も子供も確実にレベルアップします。
体はもちろんのこと、心がとても強くなります。
そのような稽古体系にしているので、6・7月は落伍者が少なからず発生します…
今月、退会者がすでに4名。
一人は道場創世記からの生徒で、平行して習っているサッカーの方に力を入れたいとのことでした。
お母さんだけでなく、本人も道場に来て退会の挨拶をしてくれました。
「空手を…」
その後の、「辞める」の一言がなかなか言えず、涙ぐみながらもきちんとお別れの挨拶をしてくれました。
「空手を辞めたいんじゃないけど、続けることができない」その気持ちが伝わってきました。
男同士、固く握手をして別れました。
将来、Jリーガーになったら、
「子供の頃に新極真会の空手道場に行ってました」ってテレビで言って宣伝して下さい☆
サッカーでの活躍を期待し、応援しています!
話が逸れてしまいました。
私は、空手が必要な子に空手を学んでもらいたいのです。
どのような子か?
ずばり、簡単に言うと
「弱い子」です。
心が。
体が。
なぜなら、私自身がそういう子だったから。
空手と出会ったことで、強くはないかもしれませんが、弱くはないぐらいの人間になれたと思っています。
強くなるための稽古とは。
苦しいこともあります。
痛いこともあります。
道場が、先生が、先輩が恐くて仕方ないこともあります。
逃げたら終わりです。
神様は、その人の成長のため、その人が超えられる試練を与えます。
これは無理や!と思うのは、浅はかな人間の考えです。
実はその試練も、頑張れば必ずクリアできるんです。
夏の稽古、暑いのは自分だけではありませんよ!!