「教育」には目的があるといいます。
では、その目的とは何か?
その答えは「自立」だそうです。
自立できるように教え、育て、導いて行くことが教育である、と。
当道場でも、自立を主眼に稽古指導しています。
まずは躾の「挨拶・返事・後始末」の習慣化から。
そして、ものを学ぶための基礎である「よく見る」「よく聞く」が出来るように導いて行きます。
更に、空手の事は全て自分で出来るように、と指導しています。
当然、最初から全てできるはずはありません。
基本稽古などは、文字通り手取り足取りで教えてもらう事もあります。
サポーターを上手く早く着ける事も難しいでしょう。
そんな時は、先輩がサポーターの着け外しなどを優しくサポートします。
してあげるのでなく、サポートです。
それにより、幼い子供たちも少しずつ自分でできる事が増えてゆきます。
幼い子には、「自分の事は自分でやる事」と声掛けをします。
年が上の子や帯が上の先輩には、
「自分だけが出来てたら良いのではない」
「後輩や周りで困っている人が居ないかを気にし、居たらすぐに助けにいきなさい」と、
声掛けをしています。
道場では学ぶ事がたくさんあります。
空手道の技術はもちろんですが、
人間関係を円滑にする術も学ぶ事ができます。
社会に出たら大切になる事は、当然ですが突き蹴りよりも人間関係です。
強い心、強い体、優しい気持ち。
私が道場で子どもたちに身に着けてほしい事です。
一人でも生きていけるように強くならなければいけない事、
そして、
人間は一人では生きていけない、
と、矛盾する事ですがとても大切な事を日々説いています。