こどもクラスについて その1

審査会も終え、昇級者がたくさん出ました。

で、いくつか質問をいただきました。

「オレンジ帯になったのですが、まだキッズビギナークラスでいいんですか?」
「青帯になったんですが、どのクラスの稽古に来たらいいんですか?」

ということで、各クラスのご説明をします。
かなり長文ですので、宜しくお願い致します☆

「読むのめんどくせぇ~★」と仰らずに、私がどれくらい子供たちのことを真剣に考えて稽古をプログラミングしているかの指標としていただけたら幸いです。

では始まります♪

子供の場合、どのクラスも、

「つよくなれ、やさしくあれ」

が基本概念です。

ですが、

精神的な面は別として、今日は技術的な視点で書きたいと思います。

キッズビギナークラス。

オレンジ帯(9級)取得を目的とした技を稽古します。

基本技は手技7種、足技7種です。
全員が合計14種の技をマスターできるように、ゆっくりと丁寧に指導していきます。

移動稽古は基礎的なもので、前屈立ち系の突きを5種、受けを4種、蹴りを3種。
後屈立ち系を1種。
騎馬立ち系の蹴りを2種。
組手立ち系を2種。
合計17種を稽古します。
数が多いように思われるかもしれませんが、14種の基本をマスターした子はあっという間に17種の移動稽古をマスターしてしまいます。

型は太極(たいきょく)という、最も基礎的な型を稽古します。
他道場では型が覚えられないという子が多くいると聞きますが、当道場のシステムで基本と移動を学んだ子は短期間で型も習得できます。

また、後に組手稽古ができるよう、体力強化を少しずつ行います。
ケガをしにくい柔らかい体を作ることと、様々なジャンプ運動を基本としたトレーニングで全身のバネとリズム感を鍛えます。
楽しい雰囲気で行うことで、子供たちは積極的にしんどい補強運動にも明るく前向きに取り組みます☆
半年以内程度で、ほぼ全員が180°開脚ができるようになりますし、複雑なステップもできるようになります。

基本的に、キッズビギナークラスでは組手稽古はほとんど行いません。
打撃系の格闘技というのは、実はトラウマを作りやすいのです。
初心者のうちに、強烈な打撃を体に受けてしまうと、それがトラウマとなり今後の上達を非常に阻害します。
そういう意味では、防具を付けた格闘技や、技を当てない空手の方が短い目でみると早期に強くなったりします。
なぜなら、ディフェンス技術を習得していなくても最初から強い打ち合いができるし、何より打たれたことがトラウマになりにくいからです。
しかし、長い目でみると…
ま、これには色々な考えがありますので説明は省かせていただきます。

キッズビギナークラスは、上記のような稽古内容です。
よって、9級を取得できた子は、キッズビギナークラスで学ぶことはもう無いと言っても構わないでしょう。
10級の子は、まだキッズビギナーで基礎をしっかり稽古してもいいし、ひとつ上のキッズクラスに移行しても構いません。