冬季昇級・昇段審査会 その3

かずやの昇段審査でした。

結果、初段へ昇段☆

幼稚園児の頃から稽古を続けてきた彼です。

幼いころの話を書くと彼に嫌われてしまうかもしれませんが…

本当に不器用で覚えが悪く★

身体は大きいのに心が弱く★

「何でこんな簡単な事ができんの?」

「何でそのぐらい打たれただけで泣く?」

と、のど元まで上がってきた言葉を飲み込み直し、

じっくりじっくり育ててきたつもりです。

ご両親のご理解もあり、少しずつ少しずつ強くなり。

そして身体は益々大きくなり。

今では、私よりも10cm身長が高くなり☆

転機は小6になってすぐの頃だったと思います。

強かった上の先輩たちが、ジュニアクラスからいなくなりました。

それまでの強かった先輩たちは、私と同様に小柄な子が多く、技術練習も小柄な子向けの技が多かったように思います。

しかし、かずやがトップになった時、大から中ぐらいの子が多くなりました。

私は自分が小さいし、私の師匠も小さかったので、小さい人に技術指導をする方が得意なような気がします。

しかし逆に、自分が小さいからこそ、大きな人にどのようにされると戦いにくいかもよく分かっています。

ということで、

彼が小6になってからは、大きな人向けの技術をよく指導しました。

打たれ弱かった彼に、オーソドックスだけではなくサウスポースタイルとスイッチしながら戦う術も教えました。

前足の蹴り、奥足からのヒザ蹴りがメキメキと上達し、試合では一本勝ちが増えていきました。

突きも、まだまだ課題が山積みではありますが、ある突きだけはかなり上達しています。

試合でも安定した結果がでるようになり、道場での立ち振る舞いも随分と立派になってきました。

今日、彼が昇段審査をクリアできたら、

「我以外皆師也」という言葉を贈ろうと思っていました。

が、合格を告げたとき、号泣している彼を見たら…

彼の幼いころからの姿が思い出され、私も泣きそうに☆

というか、ちょっと泣いてましたが。

結局、喋れず★★★

私もまだまだ修行がたりません。

ここを見ていると思いますので、「我以外皆師也」を自分で調べて見て下さい。

きっと、今日に昇段を成し遂げたかずやの今後の人生に、役立つ言葉になると思います。

ご両親さま、今日はお疲れさまでした。

これからも宜しくお願い致します。