3月

昇級審査会を経験して、
丸亀南道場の白帯のお子さんの稽古への取り組み方が変わってきました。

審査の日に向けて、「出来るまでやる」という経験を積みました。
高松西道場への出稽古や、ご自宅での努力のかいもあり、
審査科目が全て出来るようになりました。

 

そして、審査会の当日も緊張しながらも頑張りました。

 

結果、「やれば出来る」を実践しました。
この経験、本当に大切です。
特に、幼少の頃にこの経験をしていると、
心の強い人間になっていきます。

 

「やれば出来る経験」の積み重ねが、何よりも大切なのです。

 

 

出来るようになったら、ではないのです。
子どもがやる気になったら、でもないのです。

 

その時期に来ているのであれば、
させないといけません。

 

幼いお子さんの教育には、
ある程度の強制と示唆は必ず必要になります。

 

「息子と話し合った結果~」と言ってくる親御さんがいます。
私は、幼いお子さんとの話し合いなど必要ないと思います。

 

話し合っている相手は、
漢字も書けない、
足し算引き算もろくにできない、
英文法や因数分解など全く理解できない、
幼くて知能が低い人間です。
言い方がひどいと思われると思いますが、
目に入れても痛くないような、
心から愛している可愛いお子さんなのは重々承知しています。
でも、客観的に冷静に見たら、知能がとても低い幼い一人の人間です。
その人間は、今後の厳しい人生を生き抜くために、
いま何をしないといけないかなど全く理解していません。

 

 

幼い子どもは、大人のミニチュア版ではないのです。

 

 

幼いお子さんは、とにかく楽な方を選びます。
今が良ければそれで良いという判断をします。

 

 

当たり前です。

 

 

幼いお子さんには、知識も知能も経験も無いのだから。
それではダメだと教えるのが「親」なのですから。

 

昔の人は言いました。
経験は宝である、と。

 

親が良いと思う事は、子が嫌がってもさせる。
(挨拶・返事・後始末といった「躾」や、小学校で習う学問の習得など)

 

子がしたいと言っても、親が良くないと思う事は絶対にさせない。
(長時間のTVゲームだったり、スマホ依存など)

 

これを限度教育といいます。
子育ては、三才半までの母子分離が全てであると言われますし、
限度教育が親から子への教育の根源だと思います。

 

良いものは良い、ダメなモノはダメ、と。
正しい価値観を教えるのは親の仕事です。

 

ここを誤ると大変です。

 

将来、お子さんから感謝される親になるかもしれませんし、
そうでは無い親になるのかもしれません。

 

 

親から子への教育とは、
5年先、10年先、20年先を見据えた付き合いかと思います。
目先の苦楽や損得で、物事を考えない方が良いと私は考えます。

 

 

お子さんを愛しているなら、
3才半以降は世の中の厳しさを教えるのも親の仕事です。

 

いつまでも赤ちゃんではないし、
いつまでも親が守ってあげる事も出来ないのですから。