両輪

今年の通常稽古の最後の一週間が始まりました。
早いモノで、今年ももうすぐ終わります。
この一年、あっという間でした・・・
まだ終わっていませんが。
            

そんな今日、高松北教室の今年最後の稽古でした。
みなさんの上達が早いので、今日は型の稽古にトライして頂きました。
「型」とても大事です。
型こそが、空手道です。
全ての型は、受けから始まります。
自分から先に攻撃する事は、空手の哲学には無い事です。
そして、相手を制圧し残心で終わります。
徹底的にとどめを刺して終わるというような型はありません。
ちなみに、「太極」の次は「平安」という型を学びます。
「平安」とは、「平和で安全」という意味です。
            

空手道修行の初期の目的は、
物事を片方からだけ見て評価を決めつける事無く(太極)、
平和で安全な日常を得る(平安)為、です。
            

空手の型から学ぶ崇高な精神性があるからこそ、
それでいて、高い実戦性があるからこそ、
沖縄から日本全土に、そして世界中に空手道が広まったのだと思います。
            

話が逸れてしまいました★
高松北教室の話に戻ります。
最初の稽古ですので、もちろん「太極」から。
            

「八卦を束ね四象を回し、両儀を経て太極へ至る」という言葉があります。
要はものには表と裏があり、
その表にも、更に表と裏があり、
そのそれぞれにも表と裏があり、というような。
一番の原点は太極(陰陽。光と影。)であると。
太極こそが原点である、と。
なので、型は太極から始めて行くのです。
(㊟ 流派・会派により解釈は異なります)
            

技術のお話になりますが、
太極その1は、2種類の手技と4種の運足から成立している型です。
手技の出し方は、2種類から成り立っています。
それに、演武線の概念が加われば、太極の型が完成します。
文章で書くと難しく感じるかと思いますが、
実際に動きながら稽古すれば割りと早期に習得出来ます☆
で、今日のみなさんですが。
今日の稽古だけで順番はほぼ完璧になりました♪
素晴らしいです!
次回の稽古(1/7)まで、
少し間が開きますが、
忘れないように自主トレして頂けたらと思います!
            

高松中央道場では、今年の「選手クラス」の練習納めを。

このクラスで指導している事は、「競技組手での競争に勝つ事」です。
その為に、何をしないといけないのか?
備えとして必須なのモノは何なのか?
それらを参加者のみなさんに理解してもらうように導いています。
空手は武道でありますが、
空手の試合となると、中身は競技スポーツです。
組手競技は、判定で勝敗が決まる事が大多数です。
一本勝ちを狙いますが、相手も鍛えているのでそう簡単にはこのルールでは一本勝ちは出来ません。
では、勝つためにどうするのか?
見た目を良くする(判定で有利になる)ためには、先手をたくさん取る事が必要です。
考えてみると、型と真反対です★
空手道本来の精神と、真反対の事を行わなければならなかったりします・・・
これもまた、強くなる為の訓練と考えると、必要な修行であると理解できるかと思います。
この辺りを理解できない子が、極端に組手が苦手になるという傾向があります。
            

世の中、正に太極(陰陽)です。
表と裏は、正に表裏一体です。
            

「型」と「組手」は車の両輪である、と言われます。
単に技術の事だけではなく、
精神性についても考えて頂けると、
よりご納得頂けるかと思います。
            

さて。
12/23の稽古納め会についてのお知らせです。
この稽古会は支部の公式行事となりますので、道着着用で行います。
1部(午前)は「年末恒例・100Rスパーリング」からですが、
サポーター類も公式のモノを着用して下さい。
(新極真会のサポーターを使用して下さい。グローブは不可です。)
長時間になりますので、大人も子供もヘッドガードは着用しません。
強打をするような「組手」は行いませんので、
分厚いグローブもヘッドガードも必要ありません。
            

もう一点お知らせを。
審査のお知らせのプリントに書いてありますが、
冬季昇級審査会では小学生の組手は行いません。
昇級審査を受審する小学生は、
午後からの支部内交流試合の組手が審査対象になります。
ですので、必ず参加申し込みをして下さい。
申し込んでいない場合、
組手の点数は「0点」になりますので、100%不合格になります。
また、
上級(茶帯・緑帯)を受審する人で、香川錬成大会に挑戦しない人はいないと思いますが、
こちらも早めにエントリーを済ませて下さい。