子どもたちの為に

各道場、いま出来ることをしっかりと頑張って頂きました☆






           

昨年から続くコロナ禍の中。
対人稽古を減らし、稽古時間も短く圧縮しています。
この最近、少し延長するようにして、徐々に元に戻そうとしていた矢先ですが、
やはり、もうしばらく短縮で続けていくべきだなのかと今日考え直さされました。
           
明日から配布予定の2月のお知らせですが、各道場で稽古時間を少し延長しているところがあります。
特に丸亀南道場はたくさんです。
子どもクラスを延長していますし、火曜日は2クラス連続で出るとなると17時~19時10分となり、
かなりの時間延長になります。
もう既にプリントしているのでそのまま配布することになりますが、
現実的にどうするかは流動的であります。 
                     

お子さんの今現在の稽古は、時間短縮で基本・移動・型中心の稽古です。
私は、空手の稽古で一番苦しい稽古は「移動稽古」だといつもみなさんに言います。
その次が「基本稽古」です。
「組手」だと思っている方が多くないですか?
組手は、自分より強い人と激しくやる場合のみ苦しい稽古になります。
自分が道場内で強い方になると、組手は苦しい稽古ではなくなるのです。
           

昔々、私の師が仰っていました。
ミットや組手はみんな一生懸命やる。
だから、この稽古ではそんなに差がつかない。
基本と移動は、手を抜こうと思えばいくらでも手が抜ける。
逆に、キツくしようと思えば自分の気持ち次第でいくらでもキツく出来る。
差がつくのは、基本と移動なんだ、と。
           
「練習」がメインで、道場での「稽古」がおざなりの子が最終的に目標に達せないのは、
稽古に出ての、基本と移動への取り組みが甘いからなのでしょう。
           

さて。
コロナ禍になっても、実力を伸ばし続けている子がいます。
その子たちは、一生懸命に基本稽古・移動稽古をしています。
この数か月は、武器術の稽古に稽古時間の4分の1を充てていました。
いわゆる、型の稽古です。
これも、全力で棒を振ればかなりの強度の稽古です。
しかし、軽く振れば全く疲れません。
           

コロナ禍以降、60分の稽古にしていますが、
瞬発力で動くのが空手の動きです。
その動きを、高いレベルで60分間出来る人は早々いません。
とても苦しいですが、
全ての稽古を全力で取り組んでいる方は、60分の稽古でも確実に成長しています。
           

しかし。
そこに甘えて、最後の10分程度しか行わない対人での稽古しか頑張らない子は、
全く成長していないかと思います。
           

ここで、保護者のみなさんにご確認頂きたいことがあります。
           

なぜ短縮にしているのか?
なぜ対人稽古を減らしているのか?
           

全て、子どもたちの為、です。
           

体力を消耗しすぎて免疫力が落ちないように、
稽古量をコントロールしています。
他の学校の子と接する時間が多くなりすぎないように、
稽古時間をコントロールしています。
コロナ禍の中、様々な行事が中止になっています。
大人以上にストレスを抱えているのがお子さんです。
道場では、あまりにも態度が悪い以外はほぼ注意しません。
短い時間ではありますが、
稽古前後の時間が、子供たちの心のオアシスになるような雰囲気を作っています。
           

家の宝である、
何よりも大切な
子どもたちのために。
           

そんなの構わんから、ガンガンやってうちの子を鍛えてくれ!という方もいるかもしれません。
すみませんが、このコロナ禍の中です。
通常の稽古では、免疫力が下がるようなガンガンやる稽古は行いません。
選手クラスでは、多少発汗量が多いトレーニングをするかと思います。
運動量の多い稽古をご要望される方は、選手クラスにご参加下さい。
こちらのクラスも、コロナ禍以前よりも時間短縮で運動量も減らしていますが。
           

私の考え、全ての方にはご理解いただけないかとは思いますが、
私はこのコロナ禍の中、
「未来ある子供たちのために」というワードが、
私の道場のレゾンテートルと考えています。
           
目先のどうこうではなく、
私は三年先、五年先、十年先を見据えた指導をしています。
ご理解の程、宜しくお願い致します。