下段払いは必須

高松北教室、今日は移動稽古から開始。
全集中で約20分行った後、
残りの55分間は、全て組手の稽古を。
といっても、まだ自由攻防のスパーリングは行いません。
一つ一つの攻撃技と受け技を、説明たくさんでじっくりと稽古して頂いています。
まずは突きから。
最初は外受けで受ける方法を学びますが、
実戦では、基本稽古通りの動きでは使えない事と、
相手の動作に合わせて受けるという事を学んで頂きます。
次は下段廻し蹴りに対し、足(スネ・膝)を使った受けです。
立ち方がきちんと出来ていないと、この段階で出来なくなります。
この次の段階で、左中段廻し蹴りに入ります。
これは内受け(双手内受け)で受けますが、
基本稽古の形とは随分違う形になります。
そして、相手の攻撃の威力を無力化させるように、
左斜め前方に移動しながら受ける事になります。
      

ここまでを、基礎の基礎段階としています。
(下段廻し蹴りをステップで躱したり、
 中段廻し蹴りを足で受ける事も出来ますが、
 それはまだ後のステップでの技術になります)
      

基礎の基礎が出来たとして、
「前蹴りの受け」に入ります。
様々な受け方がありますが、私はまずは「下段払い」から習得して頂くように導いています。
理由は、この次に学ぶ上段廻し蹴りに対する「内受け下段払い」での受けの際に、
下段払いが習得できていないと絶対に出来ないからです。
      

で、この下段払い。
今の子どもたちには難しい技になります。
学校教育の弊害です★
「鏡写し」の動きでしか動けない子が実に多いのです。
そりゃそうですよね。
学校でそのように習っているのだから。
私の道場では、鏡写しの指導はしていません。
理由は、子どもたちの為に。
      

下段払いの腕の動き、手先の操作を何度も何度も稽古して、
頭と体に染み込ませて行きます。
それがある程度出来るようになったら、
前足の引きで猫足立ちになりながら受ける事を覚えて頂きます。
(平安その1やヤンツーに出てくる足の動きです)
今日はここまで稽古出来ました☆
      

次週は、如何にダメージを少なく(痛くなく)受けるか、というところからスタートします。
強い蹴りを腕で受ける訳ですから、両腕で受けても力で負ける事があります。
今日の私の説明では、
必ず片腕で下段払いをし、もう一方の腕は上段(顔)を守っておく事、とあったと思います。
強い前蹴りでも、片腕で受ける事が出来るようにならなければなりません。
片腕で痛くなく安全に受けるためには、コツがあります。
衝撃は、それが当たる面積に関係しています。
同じ力でも、
点で加われば強くなります。
面で加われば弱くなります。
考えてみると簡単な事ですが、
それに運足も合わせて行い、より安全に、より痛くなく受ける方法を習得して頂きます。
      

前蹴りの後は上段廻し蹴りの受け(内受け下段払い)を学ぶのですが、
下段払いがついてきます。
前蹴りに対する下段払いが身に付いていないと、上段廻し蹴りが受けられません。
その後に、また中段廻し蹴りに戻りまして、
最初は内受け+ステップで受ける方法を学びましたが、
今度はステップ+下段払いを使った受け方を学びます。
そして、突きを下段払いで受ける方法も紹介します。
      

下段払い、凄く便利で汎用性の高い受け技になりますので、
確実に習得して行きましょうね。

      

高松中央道場ではスパーリングクラスを。
このクラスは、
本人が試合で勝ちたい気持ちのある子と、
本人が組手が強くなりたい気持ちのある子だけで集まって行う、
特別な練習です。
先週と今週の練習を見て、参加制限を設けるクラスにした方が良いのかな、と。
来週の様子を見て、今後の参加をお断りする方が出るかもしれません。
その際はご了承下さい。
頑張ったオヤジ達+高校生のげんた1級