高松西道場にて午前稽古を実施しました。
今日は11/3の香川県大会・型グランドチャンピオンクラスに参加する選手向けの稽古としました。
技を「使う」稽古が組手で、
技を「作る」稽古は型です。
また、空手道の精神性は、型の中にあります。
ですから、型稽古はとても大切な稽古となります。
足技が上達する稽古からスタートし、
手技の威力と正確性を高める稽古へと。
手足の「武器化」を進めた後、型の稽古に入ります。
征遠鎮、十八、観空、五十四歩を、通常の稽古では指導しない深いレベルで稽古しました。
型稽古には目的があります。
ひとつは、技を身に付けるために行う。
また、繰り返し稽古する事で、体力の増強と健康の増進が期待できる。
そして、昇級・昇段のため、でしょうか。
以前はここまででした。
近年では型競技が盛んになり、
試合で勝つため、という新たな目標ができました。
以前は技を覚えてもらい、体を鍛えてもらう事が型稽古の指導でしたが、試合で勝てるように導く必要が出てきました。
型競技には一本勝ちなどなく、全てが判定で決まるものです。
つまり、見た目での勝負になります。
となると、「演武」ではなく「演舞」のようになってくる選手も出てきます。
大山倍達総裁が遺した極真空手は、演舞では絶対にいけません。
我々の組織では、型分科会というものが新設されていまして、私はその一員にさせて頂いております。
そこでの話は、やはり強さです。
速そうに見えるように動く、
表情を作ったり、
必要以上に溜めてゆっくり動いて上手そうに見せる、
などは、極真空手の型としては間違っているという解釈です。
今日はそのような部分を注意しながら、「正しい型稽古」として稽古を進めました。
じっくり型を稽古して心技体を練った後は、
技を使う稽古へと。
1R2分のスパーリングをたくさん行い、実戦空手の稽古をしっかりと行いました。
最近、朝の稽古に参加する人が減ってきています。
みなさん様々な事情があると思いますが、朝稽古は通常では出来ない稽古が、後ろのクラスが無いので、多少時間を延長しても良いという中で、じっくり行えるという利点があります。
また、試合や審査会は朝からあります。
朝に空手をする経験、積んでおいた方が絶対に良いです。