巣立ち

今日、ある子が退会しました。
春は入会が多くて嬉しい反面、退会も少なからずあるので複雑です。
サッカーを習っていて、両立が難しい為とのことでした。
お母さんだけでなく、本人もきちんと辞める理由と今までありがとうございましたという挨拶をしてくれました。
非常に嬉しかったです。
他にやりたいことが見つかって、それに集中するために空手を辞めるというのなら、目いっぱい応援して送り出してあげたいと思っています。
空手で学んだことを活かして、新たな分野で頑張ってほしいと思うからです。
なので、今日も「頑張れよ!」とお別れしました。
空手と違い、サッカーは運動神経に優れた人間が活躍するエリートスポーツだと思います。
その中で上へ上がるのは大変だと思いますが、しっかり頑張ってもらいたいです。
ただ、心残りなのが、トイレの躾がまだ出来ていないところで、私の手から離れてしまったことです。
彼が最後に稽古に来た日、準備運動が終わって正拳中段突きを説明している途中に、
「トイレに行っていいですか?」と。
うちでは、稽古前に必ずトイレに行っておくこと、急な腹痛の場合以外は、稽古中はトイレに行かせないというきまりがあります。
おもらしが多々あった子なので、稽古前に必ず声をかけていたのですが、この春からは声かけを止めました。
自分の意思で、稽古前にトイレに行って欲しいからです。
で、先ほどのセリフです。
当然、彼は私に怒られました。
それ以降、稽古に来ていなかったので、実は心配していました。
その子のためを思って、年齢や性格を考慮しながら、怒ったり注意したりしています。
もうそろそろ、厳しく叱ってでもしつけていこうと決めていたのです。
キッズクラスで力を入れて指導していることは、
人の話を聞くということ、
元気よく機敏に動くこと、
挨拶と返事が大きな声でできること
の三点です。
一番上の、人の話を聞くということにおいて、稽古中に場を離れてトイレに行くということはもの凄くマイナスです。
また、一生懸命説明している人に対して失礼です。
この点の指導が十分にできなかったことが残念でなりません。