注意

今日はある色帯の子を厳しく注意しました。
返事や気合いの声が小さい事を注意すると、私が見ている時のみ声を出すようになりました。
見ていない時に声を出していないことを注意すると、口パクを始めました。
分からないと思っているのでしょうが、私は一人でも声を出していない子がいたらすぐに分かります。

なぜ大きな声を出せと言うのか?
それは、大きな声は元気になる源だからです。
声の大きな子供は明るくて活発だし、大人はエネルギッシュで行動力に溢れた人が多いです。
体育的な意味では、腹筋郡を始めとする呼吸筋が鍛えられます。
また、腹に力が入るので突きや蹴りのスピードや威力もアップします。

今日、稽古を見学していた保護者の皆さんは驚いたかもしれませんが、私は子供を叩きます。
相手を思いやる気持ちに欠けている場合、フザケの度が過ぎている場合はバンバン叩きます。
それが子供への愛だと思っているからです。

3才ごろから小学校就学前までに、「限度設定」の教育が必要になります。
これはしてもいい。
また、これはしなくてはならない。
これはしてはいけない。
もししたら、厳しく叱る。
場合によっては、体罰も含めた注意をする。

限度厳守の教育は、小学校入学以降には身につきにくいと言われています。
よって、それまでにきっちりと教育しておく必要があります。
子を叩かない親がいると聞きますが、それは愛情ではありません。
甘やかしです。
将来的に、その子の為になりません。
限度設定の教育によって、「自己主張」と「自己抑制」のバランスが身につきます。
自己主張の強すぎる人は、トラブルメーカーとなります。
自己抑制の出来ない人は、万引きや性犯罪などを犯したり、引きこもりなどになります。

以前見学に来た人が、稽古前に道場内で遊ばせている姿を見て、
「託児所みたいじゃないですか。こんなことで躾は出来るのですか」と言った方がいました。
子供は遊びを通じて人間関係を学びます。
また、道場内でしてはいけないことを守って、様々な遊びを創造しています。
稽古開始時に私が言う、
「はい、片付け! 整列!」
の号令とともに、全員が片づけを素早く終わらせて綺麗に整列します。
子供の機嫌を取るために遊ばせているのではなく、様々な教育を行うために遊ばせています。