朝練に想う

保護者の皆様、送迎と差し入れ、いつもありがとうございます。
おかげさまで、子供たちもキツイながらも楽しく練習に取り組めていると思います。

基本や型などを中心とした普段の稽古だけでは、はっきり言って今のハイレベルな試合で結果を出す事は難しいです。
特に、うちは基本と型を重視していますので、組手にかける時間がそれほどありません。
道場開設当初、試合用のテクニックはほとんど教えていませんでした。
そんな中、試合に出すと、ものの見事に負けました。
ほぼ全員が一回戦負け…

生徒や保護者の希望もあり、有志を集めて特訓を行う事にしました。
それが朝練です。

空手道は武道です。
武道の稽古は誰でもできます。
誰もが自分のペースで確実に向上できる事が長所の一つだと思います。
黒帯という上達の証を、誰もがいつかは得ることができます。

しかし、試合は格闘技の要素が高くなります。
強い者が弱い者を倒します。
勝ちか負けかといった、結果が明確に出ます。
努力しても、結果が得られなければ評価を得る事ができません。
ある意味、残酷です。
そして、技も必要ですが、生まれ持った要素が重要です。
その生まれ持ったモノが芳しくない人は、努力によって必要な要素を上げなければなりません。
元々素質を持った人は、さらにそれを向上させるべきです。

何が言いたいかというと、朝練は強くなりたいという意思を持っている人に来てもらいたいです。
強くなるためには、キツイ練習にも耐えるという意思を。
厳しい言い方をしますが、そうではない子には来ないで貰いたいです。

最初の腹筋・背筋からやる気が見られない。
ロードワークでも、一分も経たないうちに歩き始める。
中距離や短距離の競争でも本気で走らない、途中で歩く。
スパーリングもやる気が見えない。

朝練において、アドバイスや技術指導をする気は満々なのですが、
「まじめにやれ」「ふざけるな」
などという注意をする気は全くありません。
そんな生徒は一人もいないはずだから。
しかし、今日は何回声を荒げたことか…

恩着せがましく言うみたいになりますが、朝錬は私の好意で行っているものです。
朝練はやる気がある子だけを集めてやりたいです。
少数精鋭で構いません。

通常の稽古は、生徒には学ぶ権利があります。
私には教える義務があります。
体力や体格に劣る子、気持ちの弱い子も向上できる空手を教える義務です。

朝錬に関しては、出席する側に真剣に取り組む義務があります。