天才

りょうが約半年ぶりに稽古に復帰しました。
稽古前、照れくさそうにニヤニヤしていましたが、また空手ができることをとても嬉しそうにしていたのが印象的でした。

「基本とか型とか覚えとるか?」
と聞くと、
「サンチンとかは覚えとるけど、平安とかは忘れたかも…」
と言っていました。

しかし、いざ稽古が始まると、黄帯の実力をしっかり発揮していました。
幾分の衰えはあるものの、当道場の「初代天才少年」の動きは他の生徒と異才を放っていました。
りょうが休んでいる間に、弛まない努力で頭角を現してきた子が多数います。
これから切磋琢磨してほしいです。
また、りょうの活躍に期待したいと思います。

天才系の子は続かない子が多いです。
抜群の運動神経を持った子、規格外の体格を持った子。
非常に期待していたのですが、急に道場に来なくなった子が数名います。
今更戻りにくいと思っているのかもしれませんが、そんなことは気にしなくて構いません。

「連絡も無しに急に来なくなってすみません。」

この一言を言ってもらえれば十分です。
また、保護者の方も、子供にきっちりとそのような挨拶をさせるべきです。

挨拶について、厳しく指導しています。
私の個人的な考えですが、会った時の挨拶より、別れの時の挨拶の方が大切だと思っています。

変な辞め方をして、街で顔を合わせたらどうするのでしょうか?

あわてて逃げる?
無視?

退会の手続きの際、お母さんだけが来られることがあります。
入門の際は、「礼儀作法を~」とほとんど全員の方が仰ります。
礼儀作法を教育したいのであれば、辞めるときに本人に挨拶させるのが一番です。
「~の理由で辞めさせてください。今までありがとうございました。」
これがきっちり言える子は、残念ながら凄く少数です。
ほぼ全員、お母さんがひとりで来られます。
私の指導が悪いんでしょうか…
悩むところです。