手を抜かない

今日、まさのぶが試し割りでした。
本人はもちろん、ご両親も割れるかどうか心配していました。
が、私は割れると予想していました。
何故なら、まさのぶは稽古中の全ての技について、一切手を抜かずに真剣に取り組んでいるからです。
そんな彼が失敗するはずがありません。

苦しくなると、ほとんどの生徒は私が見ていない時に手を抜いています。
見ていないというか、私の顔が自分の方に向いていない時、です。
私は道場全体を常に見ています。
顔が向いていなくても、全員が見えています★

さて、そのまさのぶですが、基本の突きは私が教えた通り力いっぱい全身を使って突いています。
柔軟も一生懸命するので、高松東道場で一番柔らかくなりました。
基本の蹴りは全て頭上までしっかり上げています。
前蹴上げと横蹴上げが非常に美しいです。
入門時、お母様から、
「以前は他の道場に通っていたけど続かなかったんです。気が弱いので…。」
というお話でしたが、誰よりも真剣に稽古に取り組んでいるのがまさのぶです。
初めてスパーリングをした時、途中で中段にいい攻撃をもらい、気分が悪いと言って外に出て嘔吐していました。
「もうこの子は来なくなるかな…」と心配していたのですが、吐いた後は稽古に再び合流したいと申し出てきました。
その日は大事を取って後は見学させたのですが、芯の強さを感じさせた一コマでした。
春から道場に通いだして、8か月ぐらいです。
手を抜かない彼は、とても強くなってきました。

強くなりたかったら手を抜かないこと。

分かってるけどできないことだったりします。

頑張りましょう。

と言いながら、私は今日の筋トレクラスは☆くんに任せて、先にあがりました。
風邪による体調不良と、寒さ&雨による古傷の痛みの増強により、筋トレができる状況ではないと判断したため、休ませてもらいました。
今日は朝から普通に歩けないほど痛みが強く、稽古中も基本稽古のお手本も見せられない具合でした。
手を抜いている訳ではないんですが…
ここが頑張り所か否か。
よく考えて行動していきたいと思います。
☆くん、じゅあん、Kさん、今日はありがとう。