心、極める

審査結果の発表後の稽古でした。

               

               

               
今回は厳しい結果になりました。
不合格にしたくて不合格にしているのではありません。
               
審査で落とされたとか、
稽古中に厳しく叱られたで、
私に文句を言ってきたり、総本部事務局にクレームの電話を入れる保護者が年に一人位います。
私としましては、痛くもかゆくもありません。
何のダメージもありません。
信念に沿って、正しい指導をしているからです。
今後も今の方針や手法を変える事はありません。

    
稽古中に厳しく叱られるのは、態度が悪いからです。
数回の注意を経て、更に悪態をつく者には容赦しません。
             
大人は怖いという事と、
世間は甘くないという事をきちんと教育します。
               
当たり前ですが、本人の為に。
              
もちろん年齢は考慮します。
3~4才の子を厳しく叱る事はありません。
5才の子はその子の発達度を見ながら。
6才位からは、躾の意味で厳しく接します。
なぜなら、うちは託児所ではなく空手道場だから。
私は生徒の友達ではなく、指導者なので。
ほとんどのお子さんと保護者は問題ないですが、たまに居たりします・・・
この方々こそ心を磨いてほしいのですが、早期に道場から去って行きます★
           
    
           
    

審査の結果ですが、本心では全員に合格してほしいです。
前回は全員合格で私もとても嬉しかったですから。
厳しい言い方になってしまうかもしれませんが、
当道場の昇級審査は、出題される問題が全問分かっているテストです。
準備をきちんとしておけば、100点満点が取れて当たり前のテストです。
とは言いましても、人間ですから得意・不得意が必ずあります。
どうしても上手に出来ないモノもあるかもしれません。
そこを差し引いても、80点以上は確実でしょう。
それが、合格ラインの60点に満たないとは・・・
合格者は、100点の人も多数ですし、90点以上がほとんどです。
           
    
合格基準ですが、合計点も基準の一つですが、
各項目の点数にも基準があります。
ずばり、「0点」があると、どんなに合計点が高くてもアウトになります★
               
帯が締められない、
型が上手い下手の前に、順番を覚えていない、
組手の際に暴言を口にするなどが主な「0点」でしょうか。
               
実は今回、型で「0点」が付いている子が多数です。
普段の稽古ではバッチリ出来ていて、むしろ上手な子が多く含まれています。
理由は、「つられ間違い」のようです★
               
型を間違う子は、もの凄く堂々と間違います。
なぜなら、自分が間違っている事に気が付いていないので。
今回、あるグループの中の年長者の子が堂々と間違っていました。
で、一緒に演武にしたみなさんはつられてしまってようです。
間違ってしまった年長者の子も、
つられて間違った子も、
いつもの稽古ではバッチリ出来ているんです。
審査会の緊張のせいですかね・・・
その緊張の中でも、きちんと演武出来る強い心を得てほしいです。
               
審査会では、
冒頭にお話したように、
他の人を見て真似をしている人は0点にします、と言っています。
つられて間違うというのは、他の人を見て真似をしているという証拠になります。
次回、自信を持って受審出来るように、日々の稽古を積んで下さい。
心の鍛錬が何よりも大切です。
               
その他、点数が低かった方は、「目付け」での減点が多いようです。
ずっと隣の人を見ながら動いている方、
ほとんど下を向いたまま演武していた方、
常に目線が泳いでいた方は、減点が多くついていました。
武道に於いて、「目付け」はとても大切な事です。
心を鍛えて、ぶれない目線を習得しましょう。
               
その力が、将来大きな武器になりますから。