令和6年度 第一回黒帯研究会

本年度の黒帯研究会が始まりました。

私の道場の帯研は、試合練習ではありません。

空手道本来の技術を基礎から見詰め直し、

更には、

通常稽古では指導しない、

高度な技術を習得する稽古を行います。

 

初回の今日は、礼法から。

黒帯のみなさんを集めて指導するのに、なぜ礼法からなのか?

それは、出来ていない人が多いからです★

 

外形、動作、なぜそのように行うのか?

しっかりと見直しました。

そして基本稽古へ。

基本稽古は、那覇手の基礎である三戦立ちの稽古からです。

なぜ我々は三戦立ちで稽古するのか?

ではその身体操作は?

そこからきちんと理解を深めて頂くところからです。

技術は、突き、裏拳、受けを稽古。

移動稽古は、首里手の技術である前屈立ちをメインに。

基本は那覇手、移動は首里手(那覇手の技術も稽古しますが)なのかを説明し。

型は観空を稽古。

首里手系のダイナミックな型です。

昔のシンボルマークの元になっている型なので、故大山総裁の思いの籠った型なのだと推測されます。

長い型で、後半は騎馬立ち&息吹きを何度も行うので体力的にキツい型ですが、みなさんに頑張って頂きました。

基本・移動・型で作った身体操作で、約束組手に入ります。

まずは護身一本組手の1~7を。

そして、参段科目である、短刀捕り1~3を稽古して頂きました。

更に、刃物を持った相手と、身の回りの物を使って対峙する稽古を。

 

香川中央支部の黒帯研究会では、

身体を活性化させ、強く健康になる稽古と、

いざという時に、護身術となりえる技術の稽古を行います。

 

色帯の段階から教えてくれたら良いのに、と思われるかもしれませんが、生兵法は大怪我のもとという言葉があります。

護身術と言われる技術も、空手の黒帯になる位の体力や精神力、試合の経験がなければ、全く使う事が出来ません。

初段取得までは、体力と精神力、そして空手の組手での技能を高めてほしいです。

それがベースにあるから心に余裕が出来て、今日稽古したような技術を用いる事が出来るようになるのです。

 

次回の帯研は、7/7の昇級審査会後を予定しています。

その後は、少し間が開いてしまいますが10/14、11/4、11/23、12/8と、年末の昇段審査会に向けて稽古を積み重ねて行く予定です。

今日は礼法や基本稽古に時間を割きましたが、次回からはそれは習得出来ているものとして、その次のレベルで稽古を進めて行きます。

今日稽古出来なかった武器術、そして約束組手は

更にレベルを上げて稽古して行きます。

 

帯研で稽古した事を、明日からの稽古でしっかりと意識して下さい。

技術もしっかりと磨いて下さい。

今日の稽古で私が少しお見せしましたが、約束組手は一人でも稽古出来るのです。

というか、そのレベルまでやり込まないと、使える技になりません。

 

空手道には学ぶ事が本当にたくさんあります。

現在空手道五段の私自身も、

六段昇段を目指して、

まだまだ学ぶ技術や稽古しなければならない事がたくさんあります。

なので、昨日も今日も稽古してますし、明日も明後日も稽古します。

道場に稽古に来てくれる皆さんの師として恥ずかしくないよう、

筋力や身体操作、空手道の技術を高めて参ります。

みなさんも生涯学習として空手道を追求し、

心身ともに健康で行き(生き)ましょう!

 

さて。

今日は母の日。

私はよく子どもたちに「世界で一番偉い人はだれか知ってる??」と問います。

子どもたちは、「校長先生?」「総理大臣?」「大統領?」「神様?」などと答えてくれます。

私は「正解は、お母さんです。なぜならみんな、お母さんから生まれてきたから。」

「ちなみに、二番目に偉いのがお父さんです。」と付け加えます。

「なので、みなさんお母さんの言うことをよく聞いて、お母さんを大切にしましょう!」と。

今年のカーネーション