おかえり!

淋しかった子供のクラスも、お盆が開けたということで以前のにぎわいが戻ってきました。
競技選手を育成する意味では、少数精鋭で厳しくやる稽古も必要です。
しかし、初心者から上級者までが一緒に稽古する機会はもっと重要だと私は考えています。

他人に厳しくなるのは簡単です。

しかし、他人に優しくなるのは難しいです。

私は道場では鬼の先生なので、稽古中は厳しく接します。
「優しさを十分に含んだ厳しさ」を持ってです。

月曜日のキッズ&ジュニアクラスでは、上級者が初級者に型などを教える機会をあえて作っています。
教えることによって自分が理解を深めるという意味もあるのですが、それ以上に「人に優しく接することを学ぶ」という意味が大きいです。

覚えの悪い後輩に対して、先輩がどのように接しているかを見ています。

言葉を荒げて、キレ気味に接する先輩。
手取り足取りして、何とか精一杯教えようとする先輩。
全然分かっていない後輩は無視して先に進む先輩。

「十人十色」といいますが、まさにその通りです。
ふたりとして同じ教え方の先輩はいません。

言葉を荒げている子を見て、私が上級者に対してたまにそのように教えることがあるので、それを真似ているのかなと感じます。
少し反省。

手取り足取りして教えることもあるので、それを真似ているのかもしれません。

無視して先に進むことはしていないと思いますが…(汗

先輩たちの教え方を見ていて、私も色々と勉強しています。

空手の修行を通じて「強さ」を求めるのは当たり前です。
しかし、私は「優しさ」も同時に追求してほしいと思っています。

「弱さ」からくる「優しさ」ではなく、
「強さ」からくる「優しさ」を。

うちの道場の強い子は、例外なく後輩に優しいです。
これは私の自慢のひとつです。