「道場に不審者進入か!?」
と、ハッとした瞬間がありました。
稽古指導中、正しく空手を教える義務と同時に、道場生の安全を守る義務が私にはあります。
普通は、ケガをしないように注意することが「安全を守る」ということなのですが、不審者が入って来たならば然るべき処置を取らねばなりません。
子供たちの安全確保が何より大切です。
で、結局、何も問題無かったのですが★
携帯電話のカメラや、デジカメなどの普及で容易に撮影ができる世の中になりました。
便利な反面、それらを扱う人のマナーが問われる世の中にもなっています。
人のウチに入る際、挨拶するのは当然だと私は思います。
声を掛けるのがふさわしくないタイミングであれば会釈して入室する。
場に応じた挨拶や、時に応じた会釈は必ず身に着けておかねばなりません。
最近入門する子の中に、道場に入る際に挨拶するように指導しても理解できない子が多いのです。
「なんでやろうか?」
と疑問に思っていたのですが、少し答えが見えたような気がします。
私が幼い頃は、野菜は近所の八百屋さんに買いに行き、肉は肉屋さんに行ってました。
もちろん、私が行っていたのではなく、買い物に行く母にくっついて行っていたのですが。
近所のお店なので、お店の人は母がどこの誰かを知っているし、私も顔見知りになっていました。
八百屋さん入る時には、
「こんにちはー」
と母がお店のおじさんに言っていたし、もちろん肉屋さんも同様でした。
私も真似して一緒に、
「こんにちはー」
と言っていました。
「挨拶が良い」ということで、お店の人がたまにアメなどをくれることがあり、それを期待して挨拶していたのですが。
そんな感じで、挨拶のタイミングや方法を自然に学ぶことができていたような気がします。
今は八百屋さんはほとんど無いですよね。
今の子供たちは、スーパーやコンビニでしか買い物をしないのではないでしょうか。
コンビニやスーパーに入るときには挨拶をしないですね。
コンビニのレジの人に、
「いつもお世話になっています」
なんて絶対に言いませんね。
便利な世の中になった反面、大切なことが失われてしまっているような気がします。