闘魂注入

今日の朝練は、前回と同じく24名が出席しました。
「同じく」と言ってもメンバーは数人が入れ替わっています。
数人の保護者の方からは、次回は用事があって行けないとのご連絡を頂いていますが、他の子はどうしたのでしょうか?
もしかして、一回でギブでしょうか???

朝練は、朝にする練習、の略語です。
私は、昔から「練習」と「稽古」という言葉の違いを明確に使い分けています。

「稽古」は誰もが参加でき、確実にステップアップしていけるモノでなくてはならないと考えています。
そしてその内容は、青年期だけでなく、幼年から高齢者まで、生涯に渡って取り組めるモノでなければと思います。
ですから、当道場の稽古は基本や型が中心になっています。
(もちろん組手もしますが。)

そして「練習」ですが、こちらはある目的に対し、その目的達成の為だけに行うもの、と位置づけています。
本来、余分な稽古というものは無いとは思うのですが、最優先するものについてのみ徹底的に鍛えます。

その人それぞれのライフスタイルがありますから、「稽古」のみの人や「練習」が中心の人がいても構わないのですが、私個人としては「稽古」も「練習」もバランスよく取り組んでほしいと思っています。

前置きが長くなってしまいましたが、朝練は「練習」です。
目的は試合で勝つことや優勝することです。
当然厳しい内容になります。

が、やり方によってはしんどくないものにもなります。

それは、「手抜き」です。

私に見られていないときは腹筋やミット打ちもゆっくりやって、全力を全然出さない。

走りこみでも途中で歩く。

走っていても全力で走らない。

もっとひどいのは、スパーリングの時に相手に対して、
「カルキ(軽く、の意)でやって」と耳打ちをしにいって、私の視線ばかりを気にしてサンドバッグの裏に二人で隠れてしまう…など。

私にばれていないと思っているトコが可愛らしいですが☆

上記の「手抜き」の全てを全四国大会の前の特訓の時にしていたある子は、今年から朝練に来なくなりましたが…

今年は新規参加者が多いので、「稽古」の時の私の教え方と「練習」の時の指導の仕方が全く違う事に戸惑っている子が多く見られます。

「まずは意識改革から!」

初回と今回は、内容ははっきり言ってそれほどキツイものではありません。
頑張れば誰でもできるぐらいの量にしています。
では、何が「厳しい」のか?

それは、練習に対する心構えについて、です。

取り組み方はもちろん、返事や休憩中の過ごし方など、心構えについてばかりをこの二回では厳しく言いました。
一回目は、「苦しそうな顔をしたら休ませてくれるだろう」とか、「あの子も歩いてるから僕も歩こう」といった子が多くいました。
ほとんどの子が休憩中にだらけた態度をとっていました。

当然、怒鳴り散らしました。

二回目の今日、「苦しいアピール」をしたのは今日が初参加のある一人の子だけでした。
そんなことをしても当然休ませません。
本当に限界を迎えているかどうかは、顔色を見ればすぐに分かります。

走りこみ中に歩いた子はいませんでした。

休憩中も次のメニューに備えてしっかり準備と休憩ができていました。

二回の朝練で、随分と精神面が成長しました。
あと八回です。
もっともっと強くなれますから、頑張って朝練に来てほしいと思います。

夜はトーナメントクラスで、ドリームカップに向けての追い込み練習を行いました。
今日は私も全メニューを選手と一緒に取り組みました。

まだまだ教えなければならないことは山ほどありますが、今までの期間で教えられることは全て教えたつもりです。

今日は「気迫」や「胆力」を感じてほしく、全て一緒に行いました。

試合は心技体の全てで戦うものですが、結局は「心」の勝負だと思います。

タイムマシーンがあったとして、小4の時の私と今のしょうたが戦ったら、一瞬で泣かされるでしょう。

小6の時の私とさやきが戦ったら、あっという間に一本負けするでしょう…

さやきもしょうたも、技・体については随分向上しています。
ドリームカップでは、香川代表の意地(精神力)をしっかりと見せてほしいと思います。