形破りと形無し

型がうまいのも才能なのか?

道場生の保護者や、他道場の先生方とちょくちょく議論になります。

で、結局答えは出ず。

当たり前です。

答えなんか無いのだから☆

私が思うに、身体的な才能というのはほとんど関係ないと思います。
型の才能を見るのに、「基本稽古を真剣にできるかどうか?」という指標があると思います。

目前に組手をしている相手が居るような、

目前に試し割りの板や瓦があるような、

そんな基本稽古ができる人は、例外なく型も上手です。

反対に、基本を真剣にできない人は型も下手です。

基本なんかして強くなるのか?

気合いをなんでかけないといけないのか?

そんなことを思っている人の基本は、やはりそれなりのものです。

実は、基本や型を適当にやっても、筋トレやミット、受け返しなんかをしっかりやっていたら組手は強くなります。
だから、基本や型を一切しない道場もあります。

それが悪いというのではありませんが、私は好きではありません。

「形破り」と「形無し」という言葉があります。

形を持つ人が形を破るのが形破り。
形がないのに破れば形無し。

当道場の場合は、組手の強い子はみんな型が上手いです。
組手はそこそこ強いのに型が下手な子は、組手で十分な結果が残せていません。

常識をしっかり持った上で、その常識を打ち破るような「形破り」な人間になってほしいと願っています。