OB訪問は素直に嬉しい

今日は昔の生徒さんと会う事が出来て嬉しい日でした♪
東道場に行って車を停めていると、
道場のすぐ近くに住む、今は大学生になった元生徒さんが、
私を見かけて挨拶に来てくれました。
少し世間話をしましたが、言葉遣いも振る舞いも大人になっていて。
私の中では、幼稚園から小6までの彼の姿が明確に記憶にあるので、
立派に成長してくれていてとても嬉しく思いました。
      

ゼネラルクラスの前、
いつものように腹筋のトレーニングをしていると、
高校の部活の帰り道だと言って、これまた元生徒さんが寄ってくれました。
進学しようと思っている大学の話や、今現在の様子を少し話してくれました。
      

こういう事、何よりも嬉しいです。
空手は辞めた、というかうちの道場を卒業した子たちです。
卒業生がふらっと寄ってくれるくれる道場、
実際のところ、中々無いと思います。
私の自慢です♪
      

高松東道場の稽古前、四股踏みと巻き藁鍛錬が私のルーティンです。
ビギナークラスの子どもたちは知ってますよね☆
いつもしているので。
巻き藁を打っている私を見てか、
見学に来た親子さんが、稽古が始まる前に帰った事がありました★
なんだか怖すぎたみたいです・・・
(呪いの藁人形のように思ったのかもしれません)
あれ以来、見学の方がいる時は巻き藁は止めました(笑)
サンドバッグに、手作りの巻き藁を巻き付けて稽古します。
サンドバッグを打ったらいいんじゃね?と思われるかもしれません。
巻き藁には巻き藁の長所があり、
サンドバッグにはサンドバッグの長所があります。
      

サンドバッグやミットでは得られないモノが巻き藁で得られますし、
逆に巻き藁では得られないモノがサンドバッグやミットで得られます。
結果、両方やった方が良いということになりますので、
巻き藁をやってからサンドバッグを打っています。
      

巻き藁ですが、たぶん今までに100個以上は作っていると思います。
ほしい人がいたらお声かけ下さい。
オーダーメイドで、お好みの形・硬さで作れます☆
(材料費と工賃を頂きますが)
武道具メーカーさんで購入するとしたらこんな感じのようです→コチラ
私なら、簡易なもので千円。
凝ったもので2~3千円で作れますね。
      

さて。
ビギナークラスは、さほちゃんがダントツで上達しています。
秋審査会に間に合いそうな気もしますが、ゆっくり成長を待ちたいかなと思います。
キッズクラスのみなさんも、今日も楽しく稽古してくれました♪
急がなくて構いません。
ゆっくりも子もいればじっくりの子もいて。
自分の歩幅で前に進めば良いんです。
      

ジュニアクラスは、基本・型・組手技術・スパーリングで。

組手技術は、中足を使った中段蹴りを稽古しました。
その中で、「三日月蹴り」をフォーカスし、
決めるまでの「作り」と、効かせ方の「コツ」を稽古してもらいました。
      

作りは、スイッチ前蹴りとすり上げハイで相手を揺さぶれるようになる事が要になります。
そして、
三日月蹴りの最大のコツは、膝を高く上げない事。
そして、引きを意識する事。
絶対ダメなのは、膝を高く上げて踏み込むように蹴る事。
この蹴り方だと三日月蹴りになりませんし、効く蹴りになりません・・・

※落とす中段廻し蹴りは、三日月蹴りとはまた違うコツや作りがあります。
      

ゼネラルクラスは、基本稽古をじっくりと。
説明多めで、空手特有の体の使い方を練り上げました。
その後は型「最破」を。

最破は、那覇手の型なので接近戦を想定した技術が多く含まれていて、
ほどき技・逆技を多数学ぶことが出来る型です。
型をじっくりと稽古して、
その後は二人組でほどき技と逆技をたくさん稽古して頂きました。
「もしも」の時に使えるようにする為には、
もっともっと稽古しないといけないと思います。
今日の稽古でイメージできるようになったと思いますので、
自宅でも一人練習してくださいね。
      

木ゼネは、元来試合志向ではない稽古を行っています。
というか、
町にある空手道場の本来の存在意義は何でしょうか?
学校の部活やクラブなら、ずばり試合に勝つため、でしょう。
学校の名を売る為に。
      

しかし町道場は、
心や体が弱い子が、
少しでも強くなれるようになるためにあるのではないでしょうか。
私はそのように考えています。
      

今日、私に会いに来てくれた元生徒さん達が稽古に来てくれていた頃は、
試合を目指した稽古体系では無かったし、
試合で勝てばよい、組手が強ければ良いというような指導は一切していませんでした。
(今もしてませんけどね)
      

年々試合が・大会が増えてきて、普段の稽古の方向性が難しくなってきている近年です。
このコロナ禍で、悪いこともたくさんありますが、
今日は原点を見つめ直す事も出来ました。
      

競技や試合を否定するのではありません。
競技は人を育てます。
空手道発展のために存分にやるべきです。
しかし、そうではない道も絶対に必要です。
      

武道をどう社会に活かすのか。
町の空手道場に何が出来るのか。
今日はただ単に偶然の重なりだったのかもしれませんが、
私に指導者としての気付きを与えてくれた日となりました。