厳しさは優しさなり

土曜日は朝練から。
道場シェアリングでの2クラス同時進行にも随分と慣れてきました♪

ソフト空手クラスに参加継続して参加しているみなさん、
少しずつですが確実に上達しています。
「継続は力なり」という言葉がありますが、
逆に言うと、力をつける方法は継続しかありません。
「ただ楽しいだけ」というような指導は致しません。
ソフト空手クラスでも、
大人になった将来に、
新極真会で空手を習っていて良かった、と感じるような、
身になる指導をしていきます♪
      

午後からは高松西道場へ。
今日は初めて道着を着るお子さんが多数でした。
そして、体験入門に来てくれたお子さんもいました。
稽古前の時間、大忙しで嬉しい悲鳴をあげておりました♪
ストックしていた道着ですが、子どもサイズは全て無くなってしまいました★
たくさんあったので、しばらく大丈夫だろうと思っていましたが。
来週以降に入会される方につきましては、
道着のお渡しに少し日数を頂くようになるかと思います。
ご了承下さいませ。
      

キッズクラスは、基本・移動を説明多めでじっくりと。
ミットと組手技術の稽古では、今日は上段廻し蹴りをテーマに取り組んで頂きました。
「約束組手」の稽古は、その人の人間性がはっきりと浮き彫りになります。
一生懸命真面目に頑張る人。
真面目にやらない人。
すぐにふざけに走る人。
相手に合わせた攻防が出来る人と出来ない人。
稽古の目的を全く理解しない人、など。
      

今日は上段廻し蹴りだったので、まだ受けがきちんと出来ない相手と組んだ際は、
相手にケガをさせないために、技の威力のコントロールが必要になります。
しかし、受けの技術が未熟だと感じた相手にはガンガン蹴りこんでいく子が★
強い子が相手だと攻防を放棄して逃げ回り、
弱い子が相手だと一方的にめった打ちにしようとする★
武道家としてはいただけない思考です。
今日もカミナリを落としました。
(いつも同じ子です)
帯の色が変わって上に上がって行くに従い、下の帯の子に優しくなれなければいけません。
今日も懇々と話ましたが、分かってくれたのでしょうか・・・
もう黄帯になるので、その辺りは分かるようになってほしいです。
      

※キッズクラスでは安全確保の為にヘッドガードが必要になります。
 持っている人は必ず持参して下さい。
 持っていない人は、購入をお願い致します。
      

ジュニアクラスは、基本稽古は抜粋して短時間で。
移動稽古も種目をフォーカスして精度を上げる稽古を。
型は、平安その1と安三の身体操作を中心にしっかりと。
約束組手は、「前蹴りの受け返し」を。
この稽古、指導する際にストレスが溜まります(笑)
指導している先生方は分かってくれますよね★
廻し蹴りの受けは、ほとんどの人が普通にできるのですが、
前蹴りの段階になると2~3割ぐらいの人が出来ません。
右と左が分かっていない子、100%出来ないです★
また、近年の学校教育で用いられている、
「先生が鏡写しの動き」で指導する事にしか対応できない子も出来なかったりします。
向かい合っている人の右手は対角になるという事を理解できないお子さんが近年はとても多いです★
円周率を「3」にして教えてしまったり、
分数の割り算を教える事を省いたりと、
子どもの為に良かれと思ってしている事が、実は大迷惑になっている事が多々あります。
子どもは大人のミニチュアではありません。
日々成長し、かつ柔軟な発想が出来るこの年代の時に、
大人の都合で簡易版にしたモノを教えるのは絶対に良くないです。
      

ゼネラルクラスは、
審査会も終わったので、極真空手の根幹の稽古をしっかりと行って頂きました。
「倒す空手」が極真です。
各種の受けという技がありますが、受けも攻撃として考えるのが極真です。
また、突きの威力を如何に高めるか、を追求しているのが極真です。

そして、体力を極限まで鍛え上げるのも極真なのですが、
オヤジが多い土曜日ですので、今日はそこはカットで(笑)
丸亀南道場のしょうき君が稽古に来てくれました。
幼稚園児の頃に入門して、現在中学生の彼です。
いまは月曜日の丸亀南の選手クラスの練習に来てくれているのは知っていましたが、
そのクラスは私の指導ではないので、しばらくの間会っていませんでした。
身長が随分と高くなり、声も大人の声になっていて☆
成長をとても嬉しく思いました♪
      

まだ私が全員に対して厳しく接していた頃からの生徒さんの一人です。
ですから、
今も道場に残っているという事は、彼はとても強い人間であるという事です。
一般部の試合で活躍する姿、本当に見たいです。
子どもの頃から見ている生徒さんが一般部で結果を残すようになる事、
本当に嬉しい事です。
一斗初段が全関西大会で初優勝してくれた時、涙が溢れましたもん。
しょうきにも泣かせてほしいです!
      

いま現在ですが、時代の流れもありまして、
一部の目をかけている子にしか厳しく接していません。
依怙贔屓しているのか?と思われるかもしれません。
確かにそうかもしれません。
すみません。
      

理由は、
厳しさが愛情表現だと理解してくれる人が減ったからなんです。
      

その結果、強い選手は減りました。
カラテドリームフェスティバル全国大会では、二日目の入賞者が0を更新中だったりします(泣
長年稽古に来てくれて、
小6の終わりまで稽古に来ても、黄帯や緑帯で終わる子も増えました。
でも、そういう時代になったと私は理解しています。
      

いまの大卒社会人1年生から高校3年生ぐらいまで間の子の時代が、
道場が厳しかった時代かと思います。
生徒数も今よりもずっと少なかったので、
一人ひとりに心底愛情を注いだ(厳しく接した)と思います。
      

今でも年賀状のやり取りだったり、
人生の節目での連絡をくれるのは、
この頃の生徒さんがほとんどです。
彼・彼女たちにとって、鬼のように怖かったはずの先生ですが、
会えば感謝の言葉ばかり投げかけてくれます☆
「先生、二人でお酒を飲みに行きたいです!」と、挑戦状?を送ってくれる子もいたりします(笑)
(もちろん二人で飲みに行きましたよ♪)
      

厳しく接しないと強くなりません。
でも、厳しさを求めてくる人は減りました。
ビギナークラスには厳しさは必要ありませんが、
それ以外のクラスには、強くなるためには厳しさは必要です。
でも、多くの方からは厳しさは求められていない。
      

そんなワケで、
強くなりたい人のために、
選手クラスなどの特別クラスを設けています。
通常のクラスでは、選手クラスなどに来ている子以外には厳しく接しないようにしています。
      

強くなりたいので厳しく接してほしい人は、選手クラスやスパーリングクラスに参加して下さい。
そうでは無い方は、選手クラスやスパーリングクラスの参加は控えて下さい。
いま現在は、そのように稽古指導をしています。